多くの国では、高齢者の閉じこもりによる
医療費など社会保障負担の増加を抑える
ことからも、自治体単位で交通機関利用の
無料化が一般化している。
韓国では全斗煥大統領の時代に、65歳以上の
高齢者を対象に、地下鉄の無料制度を始めた。
ソウル市では、年間でおよそ、延べ2億人の
高齢者が地下鉄を無料で利用しているという。
このために、本来なら得られるべき収入額、
390億円の損失が発生していると発表。
過去には、この損失削減のために、2017年、
2019年、2020年と3度にわたり最低年齢の
引き上げを試みたが、その都度反対運動で
実現しなかったとされる。
都市問題を対象とするソウル研究所は、
地下鉄を無料で利用できる最低年齢を70歳に
引き上げれば、損失を25%から34%軽減
できると分析している。
高齢者の健康維持のための福祉政策の一つと
して、無料化が行われてきたが、今回は、
この問題が激しい与野党対立の争点として、
浮かび上がって来た。
もともと、老齢年金の受給額が極端に少ない
韓国の社会保障制度にあって、政府は高齢者を
閉じ込めて医療費負担額増を招く方が得策と
するのかどうかが問われている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
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