米疾病対策センター(CDC)は2024年5月に、
南部テキサス州の酪農場で、乳牛との接触で
感染したとみられる労働者が確認されたと発表。
[人以外の哺乳類から人に感染した世界初の
報告例]とみられている。
検出されたのは、高病原性鳥インフルエンザ
ウイルスH5N1型。
米国では3月以降、12州で乳牛など家畜の
感染が確認されていた。
乳牛が感染した酪農場での患者は、その後も
中西部ミシガン州などで見つかり、7月8日
時点で合計4人となっている。
4人は軽症で、抗ウイルス薬の服用などで回復。
ウイルスがパンデミックを起こすには、
①人に簡単に感染する能力を獲得すること
②人から人へ簡単に感染すること
③重大な病気を引き起こすこと-が必要とされる。
米政権は7月に、新たにワクチン開発を支援する
ため米モデルナ社に1億7600万ドル(約268億円)を
拠出すると発表した。
今の所は、感染牛の死亡例は少ない。
だが、ウイルスに汚染された生乳を飲んだ
畜舎のネコの中には、失明や脳腫脹を発症した
ネコが居るほか死亡例も報告されている。
CDCは[現時点で一般の人の感染リスクは低い]と
しているが、感染した動物や乳、ふんなどに
触れる場合はリスクが大きくなると注意を喚起。
CDCは、感染予防のため[生乳を飲む人は、
口、喉、鼻、肺を通じてウイルスに感染する
理論上の可能性がある]と警告した。
しかし、警告直後には、生乳の売り上げが
急増するという逆転現象が起きた。
お上からの行動規制や指導に反発する人や
米政府機関や現政権に[反感]を抱く層が
売り上げを押し上げた可能性があるという。
[米国人は指図されるのが嫌いで、政府を
信用しない人が多い]との指摘も。
専門家は、米国人のこうした頑迷な態度が
原因でパンデミックになるかも知れないと嘆く。
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