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2024年11月27日水曜日

火星隕石[ティシント隕石]から有機物を検出

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ス イ レ ン



地球に落下してくる数多くの隕石の中に、希に

火星の表面にある岩石が隕石衝突などの理由で

火星からはじき出されれて、地球にまでやって

来て地上に落下した火星隕石が見つかる。

南極で見つかった火星隕石[EETA 79001]や

エジプトに1911年に落下した[ナクラ隕石]の

研究では、相当な量の有機物が見つかっている。

2011年7月18日に、モロッコに落下した

火星隕石[ティシント隕石]からは、多種多様な

有機物を検出され、有機マグネシウム化合物も

初検出された。

その起源は火星表面の玄武岩に由来する。

ティシント隕石は今から6億6500万年前に

火星で生成した玄武岩質の岩石であり、宇宙

空間に放出されてから約90万年間を過ごした後、

地球に落下したと推定されている。

ティシント隕石の試料から見つかった有機物は、

脂肪族分岐カルボン酸、アルデヒド、オレフィン、

ポリ芳香族などで、その多くは炭素数が3個から

7個の範囲の有機物。

また、火星の試料から初めて有機マグネシウム

化合物が検出された。

マグネシウムはケイ酸マグネシウムの組成を

持つ橄欖 (かんらん) 石に由来するとされている。

今回検出された有機マグネシウム化合物は

100種類を超える多様性が注目されている。

有機マグネシウム化合物の存在は、火星内部での

炭素循環を推定する上で役立つ発見とされる。

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