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2008年9月30日火曜日

トヨタ 09年世界販売計画を下方修正

雲海の富士山  油絵  10号





トヨタは、7月末に08年度の販売計画を985万から

950万台に下方修正しました。

サブプライムローン問題による金融市場不安から、

消費市場の収縮と、流れは急激に逆流となって自動車

メーカーを襲っています。

小型化やハイブリッド化だけでは補いがつかない購入

台数そのものの大枠の縮小、販売総数の減少が予想

されているからです。

1ヵ月後の8月末には、2009年度の販売計画も、遂に

達成目標であった1000万台超の夢を諦めた数字を

発表しました。

1000万台超の販売台数達成目標に備えて、長年

態勢作りにまい進してきましたが、07年に国内販売の

思わぬ計画割れで夢を逃し、09年に1040万台の

夢の目標を掲げて再起を期しましたが、世界経済情勢

収縮には逆らえず、下方修正を余儀なくされました。

下方修正率はマイナス 7%ほどにもなりますが、それ

でも970万台と08年より、20万台増の強気の数字

目標を掲げています。

この発表で株価は、今年の最安値を記録しましたが、

電気自動車などの第三世代の車の投入予定の10年

には、1000万台達成の実現に備えた地盤造りに

取り掛かったようです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年9月29日月曜日

百日紅の花も元気

富士山と蓬莱山  油絵  10号





夏の間には公園で天下を取っていたサルスベリの花も

枝先にわずかに花を残しているだけになりました。

それでも、道沿いの植木の間にバイオレット色をのぞ

かせていると、何かなと思わせる新鮮さを残しています。

お寺の塀や、学校の庭の木にも、深紅の花を残していて

花の数が減って、ボリュームが小さくなっても、なお、

美しさを感じさせるだけの存在感を備えています。

名前の百日紅の通り、花の咲いている期間も長くて

花の少ない盛夏を中心に咲くので重宝されています。

今年のシーズン中で出会ったうち、印象に残っている

ものの一つに、白い大きな花の房があります。

通りがかった家の白い塀の上から垂れ下がるようにして

咲いている、その花は、花房が膨らみのある円錐形を

していて、長さが30cmほどもある大きさでした。

白い花だったので、美しくて立派だなと感心して眺めて

いましたが、もし、これが深紅だったら、驚いただけで

終わっていたことでしょう。

深紅の花の方が原種の形を良く残しているのか、花房

も小じんまりとしていて、一つ一つの花が密集せずに

しっかりと花を咲かせているようです。

中国の南部の原産らしく、中国の絵画にもよく登場

しています。

古来、中国では宮廷の中によく植えられていた花と

して人気が高いようです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?




2008年9月28日日曜日

ミンミンゼミ

残雪の富士山  油絵  10号


お彼岸入りの前には、森を支配していたセミたちの声が
今はほとんど聴けなくなって知っている。

切れ間もなく鳴き交わしていたツクツクボウシの声が

時折、森の奥から弱々しく聞こえてくるだけで、一気に

静けさが戻ってきています。

昼間には、聞くことの出来たミンミンゼミの声も全く

聞こえなくなり、季節が替わっていることがわかります。

お堂の前に座って、子供の頃には森のセミの王者として

一目置いていたミンミンゼミのことを思い出していました。

セミ取りの網などでは決して届かない高い木に止まり

その姿を見ることすら難しい風格を備えたセミでした。

高い木のある神社や森でしか出会えず、その鳴き声は

あくまでも澄んだ響きを持っていました。

鳴き方をツクツクボウシの時と同じように、注意して

聞いていて気がついたことは、ミーンから鳴き始めて

最後は、ミーーンで終わるまでの回数やクセを数えて

みたのです。

圧倒的に多いのが5回と6回がほぼ同数でした。

面倒くさいのか3回どまりというずぼらなセミも居て

何か意味があるのかなと、注意して聞きましたが、ただ

クセか、個体差だけのようでした。

4回が1~2度続いて、5回鳴きというタイプも、居る

ことは居ましたが、大抵は最初から終りまで、5回なら

5回と決まっているようです。

ミンミンゼミの声も、来年のお盆前までお別れです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年9月26日金曜日

オハギを作って

赤富士  油絵 10号





お彼岸には決まって、各家ではおはぎを作り、仏さん

に供え、また、子供達にとっては、何よりのご馳走

でしたが、最近は少子化の影響や、働くお母さんの多い

時代を映して、家庭で作ることが減りました。

それでも、お彼岸には欠かせないのが、ボタモチであり、

オハギです。

お彼岸に備えて2~3日前からアズキを水で戻し、

きな粉作りの準備に取り掛かることも少なくなりました。

春のお彼岸は、花の牡丹に合せて、ボタモチと呼び、

秋のお彼岸は、萩の花で、オハギを呼ぶと聞かされた

ことがありましたが、それも一つの理屈でしょうが、お餅

屋さんでは年中作っているのですから、お彼岸の間の

季節にはどのような名前をつけて売っているのだ、と

言いたくなります。

お彼岸だけでなく、機会があれば、アズキあんとキナコ

とのセットで作り、呼び名などは関係が無いものでした。

家庭で作らなくなった後は、お饅頭屋さんなどで買って

くることになるのですが、丁度折り悪く、農薬やカビの

汚染米のニュースにぶっつかってしまいました。

農水大臣が食べても健康に影響があるレベルではない

から大丈夫だと言っても、また、どこに、その汚染米が

使用されたのかも判らない不安から、今年は買うのを

パスした人も多かったのではないでしょうか。

楽しみにしていたお供えが無かった甘党の仏さんには

とんだとばっちりのお彼岸でした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?




2008年9月25日木曜日

西国三十三所

ひまわり畑の富士山  油絵 10号





9月末まで奈良国立博物館では西国三十三所展が

開かれています。

お彼岸の期間に拝観に行きましたが、やはりお彼岸の

時期でもあり、会場は多くの善男善女?で混んでいました。

西国三十三所は、平安時代に霊場巡礼の原型が出来

たといわれています。

最近、人気が出ている四国の八十八ヶ寺のお遍路さん

の巡礼と共に、根強い人気があります。

会場には各お寺からご本尊の観音像や国宝級の秘仏、

秘宝なども多く展示されています。

特に、お寺を訪ねても拝顔出来ない仏さんのお顔を

特別な柵などの備えもない会場で、間近に拝ませて

もらえる上に、通常は、見ることもできない仏像の横顔

や後姿もつぶさに見られるとあって、名のある仏像の

周辺には人だかりができていました。

わざわざ出かけて行かずとも、仏さんの方からやって
来てもらえるなんて、こんなありがたいことはないと、

お互いに言葉を交わす人たちの声を何度となく耳に

する会場でした。

最近はバスツアーなどで気軽に日帰りできる巡礼の

パックも多くありますが、旅することに気が思い老齢者

にとっては、期間中、交代でやってきてくださる仏さん

に出会うために、2~3回足を運ぶ人も多いようです。

西国三十三所の写真パネルや仏像写真も人気でしたが

さすがに会場ではご詠歌は流れては居ませんでした。

仏さんに信仰の厚い人たちにとっては、かけがえの無い

ありがたい、会場のお「彼岸」でした。

2008年9月24日水曜日

枯れた松の木

朝日の富士山  油絵 10号





今年の夏の暑さは例年以上に厳しく、過去最高だと

経験的に言う人が多いです。

確かに、夏を通して計った温度では、最高とは言えない

までも、7月の急激な暑さの体験は、間違いなく、過去

最高だったといえるようです。

8月の終り近くになって、驚くべき状況を目にすることに

なります。

史跡公園に植えられている松の木が、それこそ枕を

並べて討ち死にをしている状態で枯れたのです。

その数が車窓から見る限りでは20本を下らない数で

毎年減り続けてきて残っていた本数の半分ほどが

枯れてしまったのではとさえ思えます。

決して老木でなく、枝葉の整いだした若い木ばかり

なので、残念なことです。

毎年、夏には決まって枯れる木が目立っていただけに

乾燥には強い松だとはいえ、暑さと水不足に備え

管理が出来なかったのかと、悔やまれます。

今日も一本、公園の老木が枯れ始めました。

一つの枝が枯れてきて、その下や周辺の葉が黄色く

変色しだし、葉が下に垂れ下がり始めました。

これは明らかに松くい虫、マツノザイセンチュウに

侵された現象です。

こちらは、長年地域や施設のシンボル的な存在だった

ので、非常に寂しいことです。

2008年9月23日火曜日

一本足のカカシ

秋の富士山  油絵 10号



最近は、鳥害に備えて作られた案山子(カガシ)に出会

うことが少なくなりました。

替わりにカラスの死骸をぶら下げているのなど見ると

興ざめしてしまいます。

ムギワラ帽子に手ぬぐいを首に巻き、野良衣を着て

立っている案山子のその顔は、決まって「へのへの

もへじ」でした。

遊び心のある人の作った女性のカガシでは、「の」の

目の上に可愛く睫毛を書き、「へ」の口のところに、少し

紅を付けるというものです。

2,3年前に山間の畑で出会った案山子には驚かされ

たことがあります。

非常に自然な感じで立っている女性で、着ている物が

不似合いだと思ってよく観ると、なんとマネキン人形が

立てられていたのです。

スズメやイノシシにはどのように映ったのでしょうか。

鳴子や顔を描いた円盤の両端を紐で吊って揺らせる

スズメ脅しなども少なくなり、ネットを張るのが一般化

しているように思えます。

一般の人たちが参加してコメ作りをしている明日香村の

棚田では、思い思いに案山子を作って、コンテストを

やっています。

子供達が考えた独創的なスタイルや人気者に似せた

カガシを作っていますが、多分、スズメ追いには役立

たずに、逆にスズメたちは面白さに魅かれて、集まって

来ているのではないでしょうか。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年9月22日月曜日

元気なリュウキュウアサガオの花

初秋の富士山  油絵  10号




見慣れた朝顔の花も、花数が減ってきて、花の大きさも

小さくなってきました。

所々に、実をつけていて、中には薄茶色に成熟している

ものもあり、晴天が続くとはじけて、種子が飛び出して

来るかもしれません。

数が減ってきた朝顔の花に比べて、特に目に付くことが

多いのがリュウキュウアサガオの花です。

オーシャンブルーの鮮やかな色は衰えることも無く

毎朝、次々と花を開いています。

勢いのよいのは窓の格子をを覆い、樋を伝って屋根に

まで這い登っているものもあります。

遠くからでも目立つ鮮やかなブルーは、名前の通り

南西諸島の海の青を思い起こさせてくれます。

毎年、同じ家の同じ所で見かけますので、ニホンアサ

ガオなどの種子で増える一年草ではなくて、茎葉で

増えて行くタイプなのでしょう。

南の国生まれなのに、毎年、何日かは氷点下になる

この土地で根を下ろし、増えて行く力には驚かされます。

想像以上に耐寒性も備えていて、環境への順応性を

持っているのでしょう。

以前、泉州の公園では、石段沿いに数十坪に渉って

リュウキュウアサガオの花が咲き誇っているのに

出くわしました。

きっとその場所は、日当たりも良く、土地も合っていて

住み心地の良い場所だったのでしょう。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年9月21日日曜日

ノウゼンカズラの残り花

モネ  花のある花瓶  複製画 10号


夏の初めごろから、鮮やかなオレンジ色であちらこちら

の家々の垣根を飾っていたノウゼンカズラの花も、秋の

気配と共に少なくなってきました。

花の大きさも小さくなり、やってくる蝶々たちの姿も見る

ことが少なくなりました。

大きな木の根元を見ると、茎の太さが10cmはあるの

ではないかと思われるほどの太さになっています。

ある家では、ベランダから窓や庇を伝って壁を覆い

屋根近くまで這い上がっています。

花の季節には、家全体が、オレンジ色が濃い緑色の

葉のベールの上に浮き出ていて、西洋の絵画に出て

くるたたずまいを備えていたのを思い出します。

フジの木と同じように、つるで広がる性質を備えている

ので、藤棚のように棚を造っている家も見かけます。

ノウゼンカズラの原産地は中国だそうですが、最近は

アメリカノウゼンカズラの種類も出回ってきていて、

両者の交配種もあるようです。

黄色い色の花をつけたノウゼンカズラを見かけましたが

こちらの系統の色はアメリカノウゼンカズラだそうです。

一時期は、日本人らしく藤棚を造るのが一般的だった

のが、花の咲く期間も長く、華やかなオレンジ色系統が

好まれるからなのでしょう、ノウゼンカズラの方に、

人気を取られているようです。

残っている花を楽しめるのも、あと半月程度かなと

思いながら、散歩のときは花を眺めています。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年9月19日金曜日

台風の来襲

ドガ  舞台の踊り子  複製画 10号





今年も台風シーズンがやって来ました。

最近は大型台風による大きな災害も、余り発生して

いないのがなによりです。

やはり格言どおりの備えよ常に、備えあれば憂いなし、

ですが、どうしても、大丈夫だろうという考えになって

しまうのは、人間の持つ性(さが)なのでしょう。

確かに、年平均の発生個数でみれば、最近は発生

個数が減っています。

年平均では26個余りですから、現在で半分の発生

個数ということになります。

過去の最高では1976年の39個、最低が10年前の

平成10年の16個です。

発生個数よりも、上陸個数や被害の程度が関心ごと

ですが、これも最近は減少していて喜ばしいことですが

相手は天災、油断無く備えを万全にすることが必要です。

一方、アメリカでは最近、ハイケーンの来襲が続いて

いて被害が続出しています。

忘れられない、ニューオリンズの街を水没させた3年前

の「カトリーヌ」に次いで、9月の始にも猛烈なハリケーン

「グスタフ」が同じようなコースをたどったために、190

万人もの人たちが避難しています。

中旬にも、おおがたハリケーン「アイク」がテキサス州に

上陸して被害を発生させています。

この時も100万人の人々が避難したそうですから、

スケールが、最近の日本の台風とはかけ離れています。

でも、「天災は忘れた頃に来る」です。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?


山の上には秋が一杯

マルス  塔のある通り  複製画 10号



久しぶりに山の高原に行ってきました。

既にススキの穂が出ていて一部の穂は開いています。

見下ろす遙かな先には、川の水が光っていて、家々が

霞み、山の上に居るんだという気分にさせてくれます。

ヤマハギの花も3分咲きで、ススキの間から花を付いた

枝先をのぞかせていて、秋の雰囲気が一杯でした。

もし、ここでお月見が出来れば最高だな、と話しながら

ススキの間の小道をしばらく散歩して楽しみました。

時折アキアカネが羽根を秋の陽射しにきらめかせながら

飛んできては弧を描いて離れてゆきます。

山裾や里では、下りてきたアキアカネで賑わっていま

すが、山に残っているのもいて、少ない仲間同士で

広い高原の秋を独占しているようです。

家を出る時は、蒸し暑い曇天でしたが、山上では幸にも

陽射しもあり、暖かい陽を浴びて昼食を楽しんだのですが

予報通り、午後に雲が出てくると、心地よかった風が

急に冷たく感じられるようになりました。

雨の気配も強くなってきて、雨具の備えも、防寒の

セ-ターなどの準備もしていないので、ススキの穂を

2~3本、お土産にして急いで山を下りることにしました。

このところの天気は、時折、晴れの時間があるという

天気で、晴れ間が続く秋天を楽しめるのは、いつ頃に

なるのだろうかと、運動会の予定のある子供たちと

同じように予報が気がかりな日が続きます。

2008年9月18日木曜日

中秋無月

モネ  ひなげし(ポピー)  複製画 10号



今の季節でお寺を巡る楽しみの一つは、ハギの花を

観ることでしょう。

14日の中秋の名月の日は、幾つかのお寺では夜間も

開放して、ハギの花と共にお月見を楽しめるようにと

趣向を凝らしていました。

しかし、残念ながら中秋無月のところも多かったようです。

満月の15日は、夜半になって雲から月を観たよ、という

人の声も聞きましたが、残念ながら月を待てずに

月の替わりに、電灯や自分の光るデコを杯に写して

無理やりの月見をして早く休んでしまいました。

寝てしまえば最後で、とても出てくる月に備えて、

ひと寝入りなどと寝待し月を、楽しめそうにはありません。

子供の頃には、丁度出回り始めるサツマイモを蒸か

して、お団子と共に供え、月見が家庭行事になっていた

時代がありましたが、いつの間にか、こうしたことも

やらなくなってしまいました。

イモ離れが起こり、団子よりケーキの時代になったのが

一つの要因でもあるように思えます。

団子を丸めるのは子供時代で、供えたお団子を、お月

さのせいにして、摘まむのが楽しみだったのですが。

モノ余りや、安直に子供の好物が手に入るようになった

ことが、伝統的な家庭のお祭りを失わせてしまうのは

残念でもあります。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年9月17日水曜日

芋名月が近づく

ツノアール  ピアノに寄る  複製画  10号





事情があって、狭い庭に並んでいる鉢やプランターを

片付ける必要が出ました。

サツマイモを水の入った小瓶に活けて若芽を楽しんだ

後、プランターの植えておいたのが、ツルが伸び放題に

広がったのを引き抜かねばならないことになりました。

種芋となった水活けの親芋も健在で、なんと傍らには

8cmほどの芋が2個ぶらさがっています。

傑作なのは、その内の一つが、下に伸びられないので

底にぶっつかってから横に曲がり、丁度、長靴、ブーツ

のような形状になっているのです。

芋名月の日までは、まだ一週間ほどありますが、この

ブーツ芋で、豚汁を作って美味しく頂きました。

今年の中秋の名月は9月14日だと記事にありましたが

丁度日曜日なので、家族が集まって、今度は本物の

サトイモで芋鍋を囲んで月見をしようと話しています。

山手の茂みにある山栗の実も、葉の色に比べると少し

黄味ばんできて、目立ち始めました。

うまくタイミングが合えば、十月の栗名月に備えて、栗

ご飯用の山栗が拾えるかも、と楽しみです。

関東地域では、満月の夜よりも、13夜の方が関心が

高い所があるとのことで、昨年は我が家でも、13夜の

月を眺めた記憶があります。

幸だったのは、15夜の夜は曇っていて月が望めず、

13夜に、早めに楽しめたことでした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?



2008年9月16日火曜日

アキアカネの乱舞

モニーロー  そよ風(微風)  複製画 10号




住宅が並ぶ一角に、更地になったばかりの数十坪の

空き地があります。

そこを通りがかった時に、思わず足を止めて見たのは

多くのアキアカネが、上下左右に踊るように飛んで

いる様子でした。

周囲には池も川も無い住宅地の真ん中です。

秋の気配と共に、繁殖に備えて集団で山から下りて

来たのでしょう。

でも、余りにも水とは縁の通り場所であり、家が建て

込む一角なので驚きました。

近くには学校の校庭や小さいながらも広場のある公園

があるのに、わざわざこの場所を選んで集まったのには

きっと何かそれなりの理由があるのでしょうが、私には

推し量ることの出来ない昆虫達の行動です。

農薬が普及する以前には、田畑に近い住宅地にも

色々なトンボがやって来ていました。

子供が夢中になったのは、ギンヤンマでした。

夕刻近くになって、地面近くにも下りてきて道路上を

行きつ戻りつして飛ぶのを、夢中になって網を持って

追いかけた時代がありました。

山でオニヤンマを捕まえると、仲間内では一目置かれる

存在です。

ヤンマの仲間は激減していますが、アカネトンボが

街の中までやって来てくれるようになり、ホッとします。

アキアカネが山から下りてくる頃になれば、秋もいよいよ

本番を迎えることになります。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?




2008年9月15日月曜日

古池のカエル

ゴッホ  静物 アイリス  複製画 10号





神社の森の奥に小さな池があり、見ようでは龍神の

住む古池のような雰囲気すら感じます。

といって、人通りも少なくない参道の横に、石垣で囲わ

れている数坪の広さのある排水溝だけを備えた池です。

今年も遂に見かけることはありませんでしたが、以前、

この池ではモリアオガエルが産卵をしていました。

何処に行ってしまったのか、最近はモリアオガエルを

見かけなくなったのは残念です。

周辺にすむタヌキか、最近出没が噂されているアライ

グマの被害に合ったのか、池の上の木の小枝にぶら

下る白い泡の塊を見かけることがなくなって、寂しく

思う人も少なくないようです。

今年も春に池ではオタマジャクシを見ることはなかったの

ですが、何処からやって来たのかトノサマガエルらしき

カエルを大小で2~3匹見かけるようになりました。

人の気配を感じると、「グエッ」と鳴いて水中に潜って

石垣の下に隠れるのですが、先日、10cmほどもある

大きさのカエルは悠然と両手を広げて浮いたままで

逃げようともしません。

全く私の気配を気にしていない様子なので、道の砂利

の中から数ミリほどの大きさの粒を放りました。

近くに落ちたのですが知らぬ顔です。

もう一度投げたのが右足に当ったのですが、どうした

ことか動こうともしません。

後2粒を一度に投げたのが近くに落ちてポチャッと

音を立てているのにも動じず悠然としています。

古池の主に敬意を表して、その場を立ち去り、奥の

お堂に向かいました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?




2008年9月14日日曜日

白いフヨウの花

ゴッホ  ひまわり  複製画  10号



何日振りかで朝から青空が広がる天気になりました。

晴れれば選択にはありがたいのですが、暑さをしのぐ

のに苦しまねばならない一日になりそうです。

日の登る前に公園のある山手へ散歩に出て、久しぶり

の朝の空気を楽しみました。

9月だといっても、爽やかな気候になるまでは、まだ

暫らくは蒸し暑い日が続きそうです。

それでも、早や森の茂みや植え込みの陰から虫の声が

聞こえてくる季節に変わっています。

イチョウの木の下で上を見上げると、ギンナンも青い

色から、少し気味ばんで、今までは葉に隠れて、実の

存在が目立たなかったのが、はっきりと判るように

なってきています。

木々や虫たちは秋に備えた準備を怠り無く進めています。

紅いヤマハギの花も目立ち始めて、季節が動いている

ことが感じられます。

帰りの通りの土塀の上からは、真っ白な大輪のフヨウ

の花が数輪のぞいていました。

丁度、上り始めた朝日を浴びて、心地よさそうにそよ風

に揺らいでいます。

朝の爽やかさの中で純白の花が浮き出ていました。
今日の暑さでは、余り長く持たないかもしれません。

出来るだけ多くの人に見てもらえるように。。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年9月13日土曜日

後期高齢烏

ミレー  晩  鐘   複製画  10号





残暑が厳しい日が続いています。

今朝も早くから騒々しいクマゼミの鳴き声が、容赦なく

窓から飛び込んできます。

そんな中、何日振りかで、今では馴染みになったカラス

の鳴き声が近くの木の茂みから聞こえてきました。

「ゴボーンン、ゴボーンン」、聞きようでは、「グゴーン」

とも聞こえますが、「ア~、ア~」というカラスの普通の

高い声が出ないのです。

声帯を痛めているというよりは、老齢らしく、声量も

ありません。

周辺からは、珍しく他のカラスの声は聞こえてこない

中で、1羽だけで存在感を高めるように鳴いています。

半時間ほども、時折聞こえてくる枯れた老声を耳にして

いましたが、突然に、少し遠方から他のカラスの鳴き

声が聞こえてきました。

なんと今度は少し高い声で「ガハーン、ガハーン、」と

聞こえるしわがれ声です。

きっと待ち焦がれた年寄り仲間なのでしょう。

やっと来てくれた老友と、しばらくおしゃべりをしていま

したが、やがてどこかへ食事にでも出かけたようでした。

カラスの多い地域であるため、山手の公園では、日には

日暮れ時に、300羽以上ものカラスが集まり、明日に

備えて、その日の情報交換会や反省会をしてから、

舞い上り、それぞれが持ち歌を披露しながら円舞して

ひげれとともに森に消えてゆきます。

耳を澄まし、注意して鳴き声を聞くのですが、未だ

集団の中で、老友達の声を耳にしたことはありません。

彼らには、別の場所に、ゆっくり休める老烏ホームが

あるのかもしれません。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?




2008年9月12日金曜日

沸き立つ黒い雲

モネ トルーヴィルの海岸  複製画 10号


朝の天気予報では降水確率が午前が10%、午後に

なると少し上がって20%。

この数値での予報では一般的には、まず雨の心配は

ないと判断して、外出時に傘などは持たず、洗濯物も

干しっぱなしが常でした。

しかし、最近は少し様子が変わってきています。

午後には山沿いでは所によりにわか雨があるでしょう、

程度の夕立の予報も、所によって大雨に注意が必要

です、となって、出先で降られても少しの間雨宿りする

のであれば、傘なども左程必要でもないでしょう。

でも、洗濯物はそのような訳にはゆかず、出かける

前に、ゲリラ豪雨の来襲に備えて、あらかじめ取り込む

用心をすることに越したことはありません。

大雨注意報が出ている時に、ビルの上の階の窓から

外を眺めていると、真っ黒な雲が扁平な塊になって

移動していて、山には同じような黒い雲が覆い被さって

いるのがみえました。

なんだかアメーバが空を這いまわっている様子に見え

るので、暫らく眺めていました。

近くの黒い雲の下では帯のように暗くなっている箇所

があります。

きっとこの地域では豪雨に見舞われているのでしょう。

別の雲の広がりの下では薄い膜が張ったようにボヤ

けて見えましたが、きっと雨が降っているのでしょう。

気がつくと近くに年配の夫婦が、私と同じように黙って
雲の動きを眺めていました。

2008年9月11日木曜日

赤いバラが一輪

フラゴナール  読書する少女  複製画 10号



垣根に赤い色の花が見えるので近づいてみると

バラの花でした

つるバラがはっている垣根から飛び出した枝先に、

一輪だけ咲いています。

虫に食われてしまったのか、葉はすっかり無くなって

いて、赤っぽい小さな小葉が申し訳程度に、花の下の

枝に出ています。

秋の花の季節に備える余裕もなかったのでしょう。

花を咲かせることに必死になっているつるバラの気持

が伝わってくる情景です。

少し離れた所では、黄色のバラが咲いていました。

こちらも四季咲きのバラなのでしょうが、9月になって

秋の雰囲気をどこで感じ取っているのでしょう。

暑さで日焼けした葉ですが、こちらは虫害に合って

いないようです。

暑い日差しの続いた真夏を乗り越えて、健気に花を

開くバラたちに元気をもらった気持ちになりました。

花屋には、赤いバラが売られています。

季節に関係がないように一年中あるようですが、この

バラたちは、はるばるアフリカのケニアやエチオピア

からやってきているのでしょうか。

庭でバラを育てることが流行った時代がありましたが

最近は、手間のかからない植えっぱなしのつるバラの
方が目に付くようになりました。

もらった人は、手作りのバラの方に温かみを感じると

思うのですが。

2008年9月10日水曜日

芋名月が近づく


ゴッホ  野菜畑  複製画  10号



事情があって、狭い庭に並んでいる鉢やプランターを

片付ける必要が出ました。

サツマイモを水の入った小瓶に活けて若芽を楽しんだ

後、プランターの植えておいたのが、ツルが伸び放題に

広がったのを引き抜かねばならないことになりました。

種芋となった水活けの親芋も健在で、なんと傍らには

8cmほどの芋が2個ぶらさがっています。

傑作なのは、その内の一つが、下に伸びられないので

底にぶっつかってから横に曲がり、丁度、長靴、ブーツ

のような形状になっているのです。

芋名月の日までは、まだ一週間ほどありますが、この

ブーツ芋で、豚汁を作って美味しく頂きました。

今年の中秋の名月は9月14日だと記事にありましたが

丁度日曜日なので、家族が集まって、今度は本物の

サトイモで芋鍋を囲んで月見をしようと話しています。

山手の茂みにある山栗の実も、葉の色に比べると少し

黄味ばんできて、目立ち始めました。

うまくタイミングが合えば、十月の栗名月に備えて、栗

ご飯用の山栗が拾えるかも、と楽しみです。

関東地域では、満月の夜よりも、13夜の方が関心が

高い所があるとのことで、昨年は我が家でも、13夜の

月を眺めた記憶があります。

幸だったのは、15夜の夜は曇っていて月が望めず、

13夜に、早めに楽しめたことでした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年9月9日火曜日

4度の豪雨の洗礼

モネ   「 印象  日の出 」  複製画 10号



146mmの記録的な豪雨による洪水の被害や鉄砲水

による水難事故と、この夏は集中豪雨やゲリラ豪雨に

よる被害が多発しています。

9月に入っても、連日のように、どこかで洪水警報や

注意報が出ていて、まるで東南アジアのスコールの

時期が日本に移ってきたようです。

山を隔てた50Kmほど先から帰ってくるのに、4度も

土砂降りの洗礼を受けました。

降り止むのを待って出発し、雨上がりの高速道路を

走っていると突然の豪雨。

しばらくして止んでトンネルを抜けると小雨が降っていて

山で天気が変わるんだ、と話しているとやがて大雨に。

ワイパーも役に立たないほどの雨がウインドウを叩き

付けて運転をするのに冷や冷や。

どの車の運転手も追突事故に備えて安全運転に必死

の様子が伝わってきます。

やっとの思いで豪雨の中を通り抜けると嘘のような

空模様に変わり、安心して高速道路を降りました。

だがこれで終わりませんでした。

10Kmほどの一般道の走行途中でまたも大雨の中へ

突入することになりました。

路上には水が溢れて、行き違う車も見え難いほどの中

お互いに跳ね飛ばした水を掛け合いながらの走行です

から、トラックなどの大型車が来る時は一瞬、前が

見えなくなる量の水を被ることにもなります。

神経の磨り減る一時間半のドライブでした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年9月8日月曜日

ゴーヤ坊やのお世話

クリムト 接吻  複製画 10号


お盆の頃に、収穫を終えて、今年はこれでお終いと

思っていたゴーヤに雌花が次々と付き出し、少ない

雄花や虫たちの来訪が気になり、せっせと受粉作業を

しました。

6個しか実らず、内の2つは収穫時期を失して、黄熟

してしまい、実が破裂させてしまいました。

そうした後だけに、後半戦に備えて化成肥料も施し

期待を大きくしています。

昨日には、小ぶりながら3本を収穫したのですが、3日

間降り続いたので、水遣りの必要がなかったことが

災いして、また1個が完全に黄熟し破裂して、種を下に

落としてしまっていました。

実の大きさではなく、肌の外観化から熟成度を見極め

なければならない難しさ知らされます。

隔日にゴーヤの顔色を観察することが必要で、トマトの

ように赤くなってから完熟し、落果するまで数日は余裕

あるからと、ずぼらが出来ないのです。

子供を育てるように、毎日、顔を合わせて体調を観て、

会話をしながら過ごす付き合い方が必要な作物です。

昨日はまた、雌花が一つ、更に、開花前の雌花が二つ

あります。

ベビーシッター役から手を抜けない日が続きそうです。

料理のバリエーションを増やすために、レシピのチェック

も仕事に加わってきました。

2008年9月7日日曜日

ヤマボウシの実

モネ 船上で昼食をする人たち  複製画 10号




散歩で、いつもの道をお堂の方へ向かう道沿いに、

ヤマグワのような実をつける木や下の小川の流れを

見やりながら足を進めていました。

すれ違う2人連れの女性が、反対側の土塀の上を

見上げながら、何か話しながら通り過ぎました。

いつもの習慣で、花の咲いていないときは、流れの方

ばかりに気を取られていたのですが、そこには、ヤマ

ボウシの木が土塀の上にのぞいていて、7月には

白い総包片がピンク色に染まっていたのを思い出し

ましたが、今は、そこに串の先に丸い飴をお菓子の

ような実が、幾つも上に突き出ています。

子供が串つきの飴を持っているような、和みのある

雰囲気を備えた不思議なひと時でした。

この実が熟する頃を、忘れずに見届けなければと

思いながら、お堂へ向かいました。

それで思い出したのが、ハナミズキの実です。

昨年、山辺にある街の公会堂を訪れた際、休憩時間に

庭をぶらついていると、黄葉したハナミズキの枝に

グミのような赤い実が数個ぶら下っているのを見つけ

ました。

ハナミズキの実を手に取るのは初めてだったのです。

そっと、二つ取って持ち帰ってテーブルに暫らくの間

置いて、話題の種にしたことを思い出しました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年9月6日土曜日

ハギの花の季節に

モネ トルーヴィルの海岸 複製画 10号



ハギの花の季節になりました。

既に夏の始め頃から花を開いているハギも見かけ

られますが、種類も多く、それぞれに特性を備えていて

花の付け方や開花時期には差があるようです。

山野に自生しているヤマハギなどは、開花の早い花は

6月頃から咲き出していて、秋の花ではなくて、夏の花

とも言えそうです。

ハギの寺として有名なお寺に6月半ばに行きましたが

背丈の低いヤマハギが既に、咲き始めていて、緑色の

籠の中に、紅い花がパラパラと散りばめられていて、

花籠を見ているような美しさがありました。

一昨年の秋に、このハギを目当てに訪れた時には

すでに咲き終わっていて、がっかりしたことがあります。

当時、我が家のミヤギノハギは未だ、咲き始めでした

ので余りの早さに驚いたものです。

ヤマハギやマルバハギなどは早咲きが多いようです。

ミヤギノハギは背丈も高くなり、枝も大きく垂れ下がって

群生していると花のトンネルが出来ます。

ミヤギノハギの名前は宮城県の宮城野に多く自生して

いるからこの名前が付けられたそうで、後世の改良品種

ではないようです。

我が家のミヤギノハギは、3mほどにも伸びています。

一昨日、余りにも風に大きく揺れていて風情がないので

先端の茎は、紐などで引っ張ってお辞儀をさせました。

坂上郎女の好みの遅咲きですが、今から、花を楽しみ

にしています。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年9月5日金曜日

サオトメバナ

平山郁夫 流沙浄土辺  油絵 10号


暑い間は、どうしても外の仕事は後回しになります。

庭木の水遣りは、背に腹は替えられぬ覚悟でやれても

草取りは植木の育ちや環境に支障がなければ、今

やらなくても、と言うことで先送りに。

今年も、いつかは取り払わなければ、早く処理しなけれ

ばと思いながら、ついつい先伸びになってきたのが、

このヘクソカズラ。

可愛い花をつけているのですが、気の毒ながら、放置

すれば垣根のサザンカが痛むばかり。

少し涼しくなったからと、急かされて重い腰を上げました。

驚いたことに、下蔓が数メートルにも伸びで隣家へ侵入。

途中に根を下ろして、侵攻先へのデポも築いている

周到さと勢いの良さを備えた順応力に驚きました。

万葉集でこのヘクソカズラを詠った詠み人は、この

ことを知っていて、宮仕えの厳しさに耐えうことを悟り

知ったのでしょうか?

手に付いた臭いが暫らく取れず、何か匂うわね?と

言われた時に、でも可愛い花だったとの思いもあり

言葉は返せませんでした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年9月4日木曜日

池の白い鯉

平山郁夫 ブダガヤの大塔 油絵 10号





事故に備えて草を刈り取った土手から見下ろせる池に

は、今日も水草の生えた岸辺近くに白い姿を浮き出さ

せたコイの姿が見えます。

最近、ここを通る度に、時には背びれを水面の上に

見せる程の浅瀬に近づいて泳いでいる姿を目にする

機会が多くなりました。

気をつけて池を見ると、黄味がかった色のコイもいて

これはどうやら、浅黄かピンクの斑点の入ったコイの

ようです。

黒い真鯉の姿は良く見かけるのですが、白や斑入り

のコイの姿を見るのは、昨年の池ざらえ以降に、誰か

が、稚魚をここに放したからなのでしょう。

水辺に人も近づくこともないので安心しているのか

時折産卵期のようにバチャバチャと水音を立てたり

しています。

傍らではサギが小魚を狙って抜き足差し足で、水の

中を歩いています。

お盆まではそれ程目立たなかったヒシが最近になって

急速に広がりだしてきているようです。

平野部の灌漑用の池に多いホテイアオイより、この池

にはヒシの方が良く似合います。

昨年はいつも見かけたアオサギの姿が最近は余り

見かけなくなりました。

銅像のようにじっと突っ立ているアオサギの姿は

ユーモラスでもあり、といって、非常に用心深い鳥で

近づく気配を察するとすぐさま飛立ってしまうので

近くでの観察は難しい鳥です。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?




2008年9月3日水曜日

豊作に期待

平山郁夫  楼蘭の月  油絵 10号



散歩や車の移動中にも、田んぼがある場所を通ると

波を打っている青いイネの姿に心が安らぎます。

稲田の上を渡ってくる風の臭いは、日本人とっては

心に安らぎを与えてくれます。

先日今年の作況指数が、平年並み、所によっては

やや良と、うれしいニュースが流れていました。

日本の国の屋台骨を支えるには、先ずコメの収穫が

安定していることがなにより大事です。

今年も気がかりだったのが、夏の暑さです。

地球温暖化傾向が続くから、夏の暑さが厳しくなり

異常だとされている猛暑も、当たり前になってくる傾向

があります。

コメ作りとって、コメは暑い国、南の国から伝わったの

だから、どちらかといえば暑さの適応清を備えた作物

なので、むしろ高温は歓迎、とは行かないのです。

花が咲いて受粉、そして登熟期と呼ばれる実に澱粉が

作られ、熟し始める頃の高温は、むしろイネにとっては

被害をもたらすそうです。

2,3年前からの異常高温が目立ちだしてから、高知

や南九州地区のコメの等級が落ちて、米作農家を泣か

せています。

今までとは逆の発想、寒さに強いコメの種類ではなくて

暑さに強い種類の開発研究が必要になってきたのです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年9月2日火曜日

頑張るツクツクボウシ

ゴッホ 花瓶の12輪のひまわり  油絵 10号


8月も残り少なくなりましたが、残暑は相変わらず厳しく

盛夏と変わらぬ日が続いています。

しかし、森の奥にあるお堂の周辺では、ツクツクボウシ

の声も少し少なくなり、夕刻の騒音に近い大合奏も

トーンダウンしてきました。

そんなある日の西日も傾いてきた頃に、お堂の縁に

腰掛けて、アブの来週に備えて汗拭きタオルを振り回し

ながら、ツクツクボウシの鳴き声を聞いていました。

ツクツクボウシも個体毎に、少しづつ声に高低差が

あり、輻輳することが少なくなっきているので注意して

聞いていると半分ぐらいは、鳴き始めから鳴き終りまで

聞き取りが可能でした。

鳴き始めから、鳴き方が「クイヨーシ?」と変わるまで

何回、「ツクツクボーシ」を繰り返すかを数えてみました。

昨年か、一昨年にも数えて、19回が多いと、家で話題
したことがあったのですが、今年は断然、回数が多く、

16回ほどが1度だけで、24~27回が3回でした。

更に29回が1度、なんと皆で回数合わせをしている

のかと疑ったのですが、34回前後が数匹もいたのです。

鳴く回数がなぜこんなに多くなったのかは不明ですが、

最盛期も終り、ツクツクボウシたちも友達が減った分を

カバーして、残り少ない夏の日を精一杯頑張っている

からなのでしょう。

森の奥からは、時折暑かった今日の幕を引くかのように

ヒグラシゼミの声が哀調を帯びて聞こえてきました。

2008年9月1日月曜日

奈良時代の朝顔

ゴッホ  14輪のひまわり  油絵  10号


まだ現物を見たことはないのですが、朝顔の花には

花弁部分が細かく裂けて紐のように細くなっている

のや、房状になっているものもあるようです。
東京の入谷の朝顔市が有名ですが、江戸地域では

江戸時代から観賞用に品種改良が続けられて、栽培

が盛んになったようです。

慰安でも、毎年行われる品評会に備えて、個人的に

朝顔を栽培して品種改良をし、色や形などを楽しむ

同好の会も盛んです。

朝顔は奈良時代に遣唐使が中国から持ち帰ったのが

日本に伝来した最初だと推定されています。

最初は、牽牛子(けんごし)と呼ばれる漢方の薬草

として持ち込まれ、種が下剤として利用されました。

万葉集にも朝顔の花が詠われていますが、当時に

伝わった牽牛子は、まだ歌に詠まれるような花では

ありませんでした。

その後、改良されて、観賞用の花として登場するのは

平安初期になってからで、「阿佐加保」の名前で呼ば

れたことが、記録に残っています。

となれば、万葉集の「あさがほ」は?となるのですが

夕べに咲く花として詠まれているところからキキョウ

だとするのが有力説です。

  朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど

      夕影にこそ 咲きまさりけり (10-2104)