9月末まで奈良国立博物館では西国三十三所展が
開かれています。
お彼岸の期間に拝観に行きましたが、やはりお彼岸の
時期でもあり、会場は多くの善男善女?で混んでいました。
西国三十三所は、平安時代に霊場巡礼の原型が出来
たといわれています。
最近、人気が出ている四国の八十八ヶ寺のお遍路さん
の巡礼と共に、根強い人気があります。
会場には各お寺からご本尊の観音像や国宝級の秘仏、
秘宝なども多く展示されています。
特に、お寺を訪ねても拝顔出来ない仏さんのお顔を
特別な柵などの備えもない会場で、間近に拝ませて
もらえる上に、通常は、見ることもできない仏像の横顔
や後姿もつぶさに見られるとあって、名のある仏像の
周辺には人だかりができていました。
わざわざ出かけて行かずとも、仏さんの方からやって
来てもらえるなんて、こんなありがたいことはないと、
お互いに言葉を交わす人たちの声を何度となく耳に
する会場でした。
最近はバスツアーなどで気軽に日帰りできる巡礼の
パックも多くありますが、旅することに気が思い老齢者
にとっては、期間中、交代でやってきてくださる仏さん
に出会うために、2~3回足を運ぶ人も多いようです。
西国三十三所の写真パネルや仏像写真も人気でしたが
さすがに会場ではご詠歌は流れては居ませんでした。
仏さんに信仰の厚い人たちにとっては、かけがえの無い
ありがたい、会場のお「彼岸」でした。
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