最近は、鳥害に備えて作られた案山子(カガシ)に出会
うことが少なくなりました。
替わりにカラスの死骸をぶら下げているのなど見ると
興ざめしてしまいます。
ムギワラ帽子に手ぬぐいを首に巻き、野良衣を着て
立っている案山子のその顔は、決まって「へのへの
もへじ」でした。
遊び心のある人の作った女性のカガシでは、「の」の
目の上に可愛く睫毛を書き、「へ」の口のところに、少し
紅を付けるというものです。
2,3年前に山間の畑で出会った案山子には驚かされ
たことがあります。
非常に自然な感じで立っている女性で、着ている物が
不似合いだと思ってよく観ると、なんとマネキン人形が
立てられていたのです。
スズメやイノシシにはどのように映ったのでしょうか。
鳴子や顔を描いた円盤の両端を紐で吊って揺らせる
スズメ脅しなども少なくなり、ネットを張るのが一般化
しているように思えます。
一般の人たちが参加してコメ作りをしている明日香村の
棚田では、思い思いに案山子を作って、コンテストを
やっています。
子供達が考えた独創的なスタイルや人気者に似せた
カガシを作っていますが、多分、スズメ追いには役立
たずに、逆にスズメたちは面白さに魅かれて、集まって
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