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2008年9月23日火曜日

一本足のカカシ

秋の富士山  油絵 10号



最近は、鳥害に備えて作られた案山子(カガシ)に出会

うことが少なくなりました。

替わりにカラスの死骸をぶら下げているのなど見ると

興ざめしてしまいます。

ムギワラ帽子に手ぬぐいを首に巻き、野良衣を着て

立っている案山子のその顔は、決まって「へのへの

もへじ」でした。

遊び心のある人の作った女性のカガシでは、「の」の

目の上に可愛く睫毛を書き、「へ」の口のところに、少し

紅を付けるというものです。

2,3年前に山間の畑で出会った案山子には驚かされ

たことがあります。

非常に自然な感じで立っている女性で、着ている物が

不似合いだと思ってよく観ると、なんとマネキン人形が

立てられていたのです。

スズメやイノシシにはどのように映ったのでしょうか。

鳴子や顔を描いた円盤の両端を紐で吊って揺らせる

スズメ脅しなども少なくなり、ネットを張るのが一般化

しているように思えます。

一般の人たちが参加してコメ作りをしている明日香村の

棚田では、思い思いに案山子を作って、コンテストを

やっています。

子供達が考えた独創的なスタイルや人気者に似せた

カガシを作っていますが、多分、スズメ追いには役立

たずに、逆にスズメたちは面白さに魅かれて、集まって

来ているのではないでしょうか。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

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