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2008年9月21日日曜日

ノウゼンカズラの残り花

モネ  花のある花瓶  複製画 10号


夏の初めごろから、鮮やかなオレンジ色であちらこちら

の家々の垣根を飾っていたノウゼンカズラの花も、秋の

気配と共に少なくなってきました。

花の大きさも小さくなり、やってくる蝶々たちの姿も見る

ことが少なくなりました。

大きな木の根元を見ると、茎の太さが10cmはあるの

ではないかと思われるほどの太さになっています。

ある家では、ベランダから窓や庇を伝って壁を覆い

屋根近くまで這い上がっています。

花の季節には、家全体が、オレンジ色が濃い緑色の

葉のベールの上に浮き出ていて、西洋の絵画に出て

くるたたずまいを備えていたのを思い出します。

フジの木と同じように、つるで広がる性質を備えている

ので、藤棚のように棚を造っている家も見かけます。

ノウゼンカズラの原産地は中国だそうですが、最近は

アメリカノウゼンカズラの種類も出回ってきていて、

両者の交配種もあるようです。

黄色い色の花をつけたノウゼンカズラを見かけましたが

こちらの系統の色はアメリカノウゼンカズラだそうです。

一時期は、日本人らしく藤棚を造るのが一般的だった

のが、花の咲く期間も長く、華やかなオレンジ色系統が

好まれるからなのでしょう、ノウゼンカズラの方に、

人気を取られているようです。

残っている花を楽しめるのも、あと半月程度かなと

思いながら、散歩のときは花を眺めています。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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