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2008年9月2日火曜日

頑張るツクツクボウシ

ゴッホ 花瓶の12輪のひまわり  油絵 10号


8月も残り少なくなりましたが、残暑は相変わらず厳しく

盛夏と変わらぬ日が続いています。

しかし、森の奥にあるお堂の周辺では、ツクツクボウシ

の声も少し少なくなり、夕刻の騒音に近い大合奏も

トーンダウンしてきました。

そんなある日の西日も傾いてきた頃に、お堂の縁に

腰掛けて、アブの来週に備えて汗拭きタオルを振り回し

ながら、ツクツクボウシの鳴き声を聞いていました。

ツクツクボウシも個体毎に、少しづつ声に高低差が

あり、輻輳することが少なくなっきているので注意して

聞いていると半分ぐらいは、鳴き始めから鳴き終りまで

聞き取りが可能でした。

鳴き始めから、鳴き方が「クイヨーシ?」と変わるまで

何回、「ツクツクボーシ」を繰り返すかを数えてみました。

昨年か、一昨年にも数えて、19回が多いと、家で話題
したことがあったのですが、今年は断然、回数が多く、

16回ほどが1度だけで、24~27回が3回でした。

更に29回が1度、なんと皆で回数合わせをしている

のかと疑ったのですが、34回前後が数匹もいたのです。

鳴く回数がなぜこんなに多くなったのかは不明ですが、

最盛期も終り、ツクツクボウシたちも友達が減った分を

カバーして、残り少ない夏の日を精一杯頑張っている

からなのでしょう。

森の奥からは、時折暑かった今日の幕を引くかのように

ヒグラシゼミの声が哀調を帯びて聞こえてきました。

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