今の季節でお寺を巡る楽しみの一つは、ハギの花を
観ることでしょう。
14日の中秋の名月の日は、幾つかのお寺では夜間も
開放して、ハギの花と共にお月見を楽しめるようにと
趣向を凝らしていました。
しかし、残念ながら中秋無月のところも多かったようです。
満月の15日は、夜半になって雲から月を観たよ、という
人の声も聞きましたが、残念ながら月を待てずに
月の替わりに、電灯や自分の光るデコを杯に写して
無理やりの月見をして早く休んでしまいました。
寝てしまえば最後で、とても出てくる月に備えて、
ひと寝入りなどと寝待し月を、楽しめそうにはありません。
子供の頃には、丁度出回り始めるサツマイモを蒸か
して、お団子と共に供え、月見が家庭行事になっていた
時代がありましたが、いつの間にか、こうしたことも
やらなくなってしまいました。
イモ離れが起こり、団子よりケーキの時代になったのが
一つの要因でもあるように思えます。
団子を丸めるのは子供時代で、供えたお団子を、お月
さのせいにして、摘まむのが楽しみだったのですが。
モノ余りや、安直に子供の好物が手に入るようになった
ことが、伝統的な家庭のお祭りを失わせてしまうのは
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