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2008年9月18日木曜日

中秋無月

モネ  ひなげし(ポピー)  複製画 10号



今の季節でお寺を巡る楽しみの一つは、ハギの花を

観ることでしょう。

14日の中秋の名月の日は、幾つかのお寺では夜間も

開放して、ハギの花と共にお月見を楽しめるようにと

趣向を凝らしていました。

しかし、残念ながら中秋無月のところも多かったようです。

満月の15日は、夜半になって雲から月を観たよ、という

人の声も聞きましたが、残念ながら月を待てずに

月の替わりに、電灯や自分の光るデコを杯に写して

無理やりの月見をして早く休んでしまいました。

寝てしまえば最後で、とても出てくる月に備えて、

ひと寝入りなどと寝待し月を、楽しめそうにはありません。

子供の頃には、丁度出回り始めるサツマイモを蒸か

して、お団子と共に供え、月見が家庭行事になっていた

時代がありましたが、いつの間にか、こうしたことも

やらなくなってしまいました。

イモ離れが起こり、団子よりケーキの時代になったのが

一つの要因でもあるように思えます。

団子を丸めるのは子供時代で、供えたお団子を、お月

さのせいにして、摘まむのが楽しみだったのですが。

モノ余りや、安直に子供の好物が手に入るようになった

ことが、伝統的な家庭のお祭りを失わせてしまうのは

残念でもあります。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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