初夏の里川 油絵 10号
金融危機が表面化したから一年がたち、急降下した経済は
なかなか底打ちをした気配を見せず雇用情勢はむしろ
深刻化しています。
収入が減少すれば、購買意欲のあるなしではなくて
日常生活に直結した消費財にも、出来る限り出費を抑えて
イザという時に備えようとするのは、庶民とっては当然の
自衛手段です。
一人ひとりの、このような消費性向が消費物価の下落を
呼び起こしています。
総務省が発表した報告では7月の消費者物価指数が
05年を100とし、生鮮食料品を除いた指数で100.1と
なり、前年同月比では2.2%の下落となり、3ヶ月連続の
過去最高の下落率の記録となっています。
金融危機が一般庶民の収入の減少や雇用不安を直撃する
以前の時期との比較ですから、春以降、国民がこの不景気を
いかに深刻に受け止めているかを示しています。
過去の記録では01年5月の1.0%下落が最高であった
そうですから、5ヶ月連続の下落で、しかも3ヶ月連続で
過去の記録を塗り替える下落幅が続くのは、異常と言えば
異常ですが、それ以上に欲しいものも買えない生活の
現実があります。
ガソリンや灯油などの石油製品価格の下落が大きかった
ことも影響していますが、薄型テレビやノート型パソコン、
外国のパック旅行などの下落幅が顕著ですが、これらへの
出費などは考えていられない生活不安があるのが現実です。
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