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2009年9月14日月曜日

ハイビスカスが花盛り

秋の渓谷  油絵  10号



通勤や散歩でとおる住宅地や公園などでは、ハイビスカスが

満開の時期を迎えています。

特に、目に付くのは柔らかなピンク色を備えた種類の

八重咲きで、豪華な雰囲気を持っています。

ブッソウゲに似た濃い赤色の八重咲きもありますが、園芸

品種の庭木などには、やはりピンク系が好まれるようです。

中国の明代(1368~1644)の後半頃になって、神話の

木であった扶桑が、この佛桑花・ブッソウゲを指すように

なったようですが、扶桑とは日本を指す言葉でした。

扶桑は戦艦の名前としても登場しています。

また、徐福が秦始皇帝に命じられて、東の蓬莱の国に

不老不死のを求めて旅立ったのは、東方の遠い海上に

仙人の住む島があるとの伝説があったからでした。

この頃から扶桑伝説があったようで、東の海上、遥かな

果ての日の昇るところには扶桑と呼ばれる木があると

信じられていました。

倭が地理的に扶桑国の条件を備えている、東方海上に

ある国であることが理解できるようになっても、中国の

歴代皇帝にとっては、倭は蛮人の住む国であり、扶桑国と

することはありませんでした。

江戸時代の学者、荻生徂徠は扶桑国は、関東地方を

指しているとの説を主張していました。

こうしたこともあって、日本では都合の良いようにこじつけて、

扶桑が日本の別称であるとしたのです。

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