静けさが戻った神社の森
よく散歩で出かける神社の森には、秋の気配と共に
静けさが戻ってきていました。
9月に入って間なしの頃には、まだまだセミの天国でした。
迫り来る秋に備えて、伴侶を得るために忙しいツクツク
ボウシは、日が暮れるまで切れ間なしに鳴き続けていて
一つのグループが鳴き終わるの待ちかねるかのように
ウズのようになって鳴き声が落ちて来るようでした。
ミンミンゼミの鳴き声に力がなくなり、淋しさが感ぜられる
ようになる頃には、ツクツクボウシの鳴き声も日に日に
まばらになってきて、お彼岸入りのころには、まだ時折
耳にした鳴き声も中日を過ぎるとバッタリと止まりました。
何時ものように腰を下ろしていると、音のない世界が
このようなものだったかと改めて感ぜられます。
ハルゼミが鳴き始める4月中旬まで、森には静けさが
支配することになります。
お彼岸の間には観光客や、お参りの人で賑わっていた
神社界隈も、休日明けとなるとバッタリと人気も消えて
森の静けさが一段と感ぜられます。
ねぐらに帰って来るカラスの鳴き声が森の静けさを破る
頃ともなると、森の中は一気に闇が支配し始めて、半時間も
しないうちに外灯の備えのない道は足元が覚束なくなり
早い秋の日暮れに家路を急ぐことになります。
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