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2009年9月24日木曜日

環境問題が火種に

環 境 問 題 が 火 種 に


中国では若い層を中心にインターネットを備えている家庭が

非常な勢いで増え続けており、現在景気対策として政府が

力を入れている家電下郷制度でも、パソコンが対象に

追加されたこともあり、幅広く農村部までにも普及する

スピードが加速することでしょう。

農村部で限られた地域でしか表面化しなかった環境汚染

問題が、インターネットの書き込みやブログを通じて

瞬時に全国的に人々の知るところとなり、抗議活動も

大規模化する傾向にあるようです。

先日福建省では、環境汚染に抗議する人たちが1万人

規模で集会を開き、警備の警察隊2000人とにらみ合う

事件があったと伝えています。

特に最近汚染問題で深刻なのは、金属関連の精錬工場

などから垂れ流されている排水による中毒事件のです。

8月20日には陝西省鳳翔県で鉛を含んだ水から児童

615人が鉛中毒に罹り、うち166人が重症。

また、湖南省武岡市では、マンガン精錬工場からの排水で

約2000人近い子供のうち、1350人余の子供の血液に

基準値を超える鉛が含まれている事件が発生しています。

更に、湖南省瀏陽市ではカドミウムにより、工場の周辺に

住む1600人中500人以上がカドミウム中毒に。

大規模な事件では紅蘇省邳州では50万人が水質汚染に

よるヒ素中毒になっているなどのニュースが絶えません。

浄化設備を備えずに垂れ流しが50%を超えている

実態からすれば、単なる公害では済まされない現況です。

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