山中の滝 油絵
中国では、日本の国会に当たる全国人民代表
大会(全人代)が開かれています。
今年の重要な議題は、去年に引き続いて国民の
間での所得格差の問題です。
特に中国が備えている地政学的な国土の沿岸
部と奥地との地域差による経済の発展度合いに
よって生じている所得格差や、国民の1%程度の
人たちが国の富の40%を支配しているという
とんでもない所得格差の問題です。
チュニジアで発生したジャスミン革命の発端は、
この国が中国が備えているのと同様な支配層の
長期独裁と富の分配の不平等による不満です。
全人代は、支配者である共産党が主導する
国の各地からの代表者の会議ですから、現在
中国が最も恐れているジャスミン革命の中国への
波及にどのように対処するかも、非常に重要な
課題として取り上げられています。
生活に困っている人の不満を取り除くために
最も手っ取り早いのは、お金を配ることです。
ジャスミン革命の嵐に揺れる金持ち国のサウジ
アラビアでも沈静化に備えてお金を配っています。
中国も低所得者層の人たちを対象に、1人当り
1300円から2300円のお金を急きょ配りました。
日本では子供手当の支給問題は野党の反対で
風前の灯ですが、国民はなぜかおとなしいですね。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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