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2011年4月28日木曜日

加速する日本離れ

早春の里川  油絵




中国や韓国では、日本産の食料品の輸入が

禁止されると共に、日本食への敬遠も甚だしく

日本料理店では閑古鳥が鳴いている。

放射線物資が付着したり、含まれたりしている

ことへの警戒感からだが、風評も甚だしい。

放射線放散による危険性の全くない京都や奈良の

観光地でも、宿泊客が半分になっており、期待の

海外からの観光客が激減している。

アメリカや中国で日本からの部品を輸入している

自動車関連企業などの中には、日本国内の部品

製造工場が被災して、部品が届かず休業も発生。

こうした企業では日本に頼らず、外国からの

部品調達に切り替える動きも進んでいる。

また、被災した企業の中には国内での再建を

あきらめて、将来に備えて海外への転出組も。

福島原発事故の後処理が進まないと、日本国内

からの脱出する企業も増えて、益々空洞化が進む。

野菜や魚の日本製品離れは一時だが、工場と

なれば事態は深刻だ。

日本の将来に備えた信頼性のある復興政策を

政治に期待したいが、未だ先が見えない。

 
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