春の川 油絵
関西でも平年より遅れてソメイヨシノが満開を
迎える季節になり、花の名所は賑わっている。
八代将軍吉宗の頃に、現在の豊島区駒込当りに
あった染井村の植木商、伊藤政武が造り出した
交配種がソメイヨシノの祖先になるとされている。
エドヒガンザクラとオオシマザクラとの交配で
誕生した一代雑種のハイブリッド種。
挿木か接ぎ木でしか増やせない一代限りの
性質を備えた園芸種だが、最初に生まれた母木
から、日本中に広まったもの。
今では、変わった色合いや性質を備えた多くの
園芸種も生まれ、また、突然変異などで生まれた
桜が私たちを楽しませてくれている。
最近になって、富山県で発見された新種の桜が
話題を集めており、地元では増殖に力が入る。
一枝に5弁の花弁を備えた通常の一重と八重が
混ざって花を咲かせるという変わり者。
また、ナラノヤエザクラのように、咲き始めは
白で、花が終わりに近づくに従い、次第にピンク
色になることも珍しく人気の的だ。
新種の木が備えている特徴から、マメザクラと
県内には存在しないシキザキチョウジザクラとの
交雑種と推定されたがどこからやって来たか不明。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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