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2011年6月9日木曜日

今年はコメを作れない

12輪のひまわり  油絵






5月も末になれば各地で田植えが行われ、農家に

取っては年間で最も忙しい時期だ。

4月8日に政府は福島第一原子力発電所による

放射性物質濃度が高い地域や原発から30Km

圏内での田植えを見合わせる指示を出した。

現状では、農作業すら出来ない非常事態だ。

地震による大津波で冠水した地域の塩害も、

非常に大きな問題を備えている。

被災6県のコメの生産量は全国の1/4を占めて

おり放射線や塩害などによる減産は大打撃だ。

減反制度を実施なければ、全国的レベルでの

コメ不足の事態は発生しないので、国民としては

安心だが、「ひとめぼれ」などの銘柄米は減少する。

海水を冠水した田畑では大掛かりな土の入替えを

行わない限り、塩分を根気よく洗い流さねばならず

短くても3年間は要すると言う。

塩性化した土壌で比較的栽培し易いのが綿花だと

テレビで紹介していたが、中央アジアなどでも

塩性化した土地で綿花栽培が行われているようだ。

米作の適地で綿花を栽培してもコストに合わない

のは当然だが、商品化から販売まで一貫性を

備えた組織的な支援が欠かせない。

 
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