春の山川 油絵
大地震発生から1ヶ月後の4月11日、福島第一
原子力発電所から50Kmほど離れたいわき市
を震源とするM7.1、震度6弱の激しい地震が
発生し、直後に震度5弱の地震が2回続いた。
震源地付近の地上調査で長さ7Kmほど、段差が
最大で1.2mほどにもなる断層が見つかった。
この激しい地震を起こした断層は、井戸沢断層と
呼ばれる小さな断層ですが、動いた記録がなく
活断層ではないと考えられて来たものです。
更に、その後の調査で井戸沢断層の東で同様の
断層が地表に表れているのが見つかっています。
こちらは「湯ノ岳断層」と呼ばれ、やはり活動
記録のない断層でした。
このため、原子力安全・保安院は全国の原発の
周辺に存在する断層や断層の疑いの濃い地形に
ついて調査を進めた結果、全国で342ヶ所もの
場所が特定されました。
これらは、過去12万年以上活動の痕跡がない
断層や、川などの浸食などで断層の状況が把握
できず、危険性がないと判断されて来たものです。
我々は全国の至る所に断層が存在するひび割れ
だらけの上で生活していることを思い知らされます。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿