卓上の果物 油絵
8月に入った暑い日差しの射す日に、春日大社の
神苑に向かった。
お目当ては、古代のハス、大賀ハスと原始ハスの
美しい花と出会うために。
ハスの花は夜明けに花を開くため、朝露が残る
早朝が見ごろとされるので開園を待っての見学だ。
今年は運よく、両種ともに開花したばかりの花が
1輪づつ見ることが出来てラッキーだった。
大賀ハスは1952年に植物学者の大賀一郎
博士が千葉市にある落合遺跡の地下6mの
泥炭層から見つけ出された3粒のハスの種の内、
1粒の発芽、開花に成功したもの。
年代測定の結果、2000年前の種と判り、弥生
時代から地下深くに眠っていたことに。
この明るいニュースは国内で大評判となった。
その頃に、太古の時代には河内湖であった生駒
山麓の東大阪市善根寺にある蓮池で大賀ハスに
よく似た外観を備えたハスが見つかった。
1956年に、大賀博士の鑑定の結果、大賀ハスと
同様の性質を備えた古代ハスであることが判り、
原始ハスと命名された。
弥生時代に咲いていた姿そのままに清楚に
咲く姿は美しく、暑さを忘れるひと時だった。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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