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2011年8月8日月曜日

古代のハスに出会う

卓上の果物  油絵






8月に入った暑い日差しの射す日に、春日大社の

神苑に向かった。

お目当ては、古代のハス、大賀ハスと原始ハスの

美しい花と出会うために。

ハスの花は夜明けに花を開くため、朝露が残る

早朝が見ごろとされるので開園を待っての見学だ。

今年は運よく、両種ともに開花したばかりの花が

1輪づつ見ることが出来てラッキーだった。

大賀ハスは1952年に植物学者の大賀一郎

博士が千葉市にある落合遺跡の地下6mの

泥炭層から見つけ出された3粒のハスの種の内、

1粒の発芽、開花に成功したもの。

年代測定の結果、2000年前の種と判り、弥生

時代から地下深くに眠っていたことに。

この明るいニュースは国内で大評判となった。

その頃に、太古の時代には河内湖であった生駒

山麓の東大阪市善根寺にある蓮池で大賀ハスに

よく似た外観を備えたハスが見つかった。

1956年に、大賀博士の鑑定の結果、大賀ハスと

同様の性質を備えた古代ハスであることが判り、

原始ハスと命名された。

弥生時代に咲いていた姿そのままに清楚に

咲く姿は美しく、暑さを忘れるひと時だった。

 
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