ユリのある静物 油絵
8月11日に農林水産省が発表した2010年度の
食料自給率が39%となり、4年ぶりに40%を
下回っていることが明らかに。
食料自給率は、国民が消費する食料を、国産
品でどれだけ賄っているかを、カロリーベースで
計算したもの。
海外からの食料品の輸入が困難になる事態に
備えて、平成32年までには50%にする目標を
立てているが、現状は逆行している。
主食の柱であるコメだけは自給率が100%を
達成できる状況ですが、もう一つの柱の小麦は
90%以上を輸入に依存している。
この小麦の価格は昨年度には70%も値上がり
しており、世界的な不作の影響に加えて、中国
でも減収から輸入量を増やさざるを得ない状況
のため、現物の獲得競争時代に入っている。
トウモロコシや大豆などでも同様で、お金が
あれば買える時代ではなくなって来ている。
他方国内の農地利用状況では、耕作放棄地や
減反政策による転用地が増えており、全耕地の
3%以上が、既に復元不能な状態になっている。
農業人口の減少、老齢化などの構造的に深刻な
問題を備えているだけに、戸別所得補償制度に
よるバラマキ対策でなく抜本的な対策が必要だ。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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