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2011年8月16日火曜日

食料自給率39%に下がる

ユリのある静物  油絵






8月11日に農林水産省が発表した2010年度の

食料自給率が39%となり、4年ぶりに40%を

下回っていることが明らかに。

食料自給率は、国民が消費する食料を、国産

品でどれだけ賄っているかを、カロリーベースで

計算したもの。

海外からの食料品の輸入が困難になる事態に

備えて、平成32年までには50%にする目標を

立てているが、現状は逆行している。

主食の柱であるコメだけは自給率が100%を

達成できる状況ですが、もう一つの柱の小麦は

90%以上を輸入に依存している。

この小麦の価格は昨年度には70%も値上がり

しており、世界的な不作の影響に加えて、中国

でも減収から輸入量を増やさざるを得ない状況

のため、現物の獲得競争時代に入っている。

トウモロコシや大豆などでも同様で、お金が

あれば買える時代ではなくなって来ている。

他方国内の農地利用状況では、耕作放棄地や

減反政策による転用地が増えており、全耕地の

3%以上が、既に復元不能な状態になっている。

農業人口の減少、老齢化などの構造的に深刻な

問題を備えているだけに、戸別所得補償制度に

よるバラマキ対策でなく抜本的な対策が必要だ。

 
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