雲海 油絵
漢方薬だけでなく食品関係にも多く使用されて
いる汎用性と安全性を備えた薬草に甘草がある。
中国の奥地や中近東の乾燥地に自生していて
日本は100%輸入に頼っている。
中国政府は乱獲などを理由にして、レアアースと
同様に枯渇に備えて輸出規制をしており、価格も
近年、上がり続けている。
日本で服用されている漢方薬の7割以上に使用
されているとあって、製薬会社にとっては企業の
死活にかかわる重要性を備えた問題だ。
このため、日本国内で栽培実験に取組んでいる
企業もあるが、カンゾウ成分の合成の可否が
大きな問題となっていた。
このほど、大阪大学のカンゾウの医薬成分である
「グリチルレチン酸」の生合成に関係している
遺伝子を突き止め、その遺伝子を酵母に埋め
込んで「グリチルレチン酸」の生成に成功した。
今後、量産体制が整えば、中国依存から脱出
出来る可能性を備えており期待が掛っている。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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