秋の滝 油絵
住宅地の中を悠然と歩きまわる熊の映像を見て
驚いた人も多かったろう。
夜間だけでなく、昼日中でも出歩かれないほど
危険があるとなれば、生活にも支障が出る。
農水省の統計では、熊、シカ、サルなど野生鳥
獣による農作物被害が、平成21年度に全国で
216億円に達していると言う。
毎年10%ほど被害が増加しているとなると
可愛さを備えた動物などと言っておれない。
推計では全国に熊は2万頭ほどで、北海道の
ヒグマを除けば長野県周辺に2千頭以上が生息。
サルの群れは3000群異常が確認されている。
各地の森で見られるシカは現在も繁殖の勢いは
止まらず、全国に130万頭以上となっている。
特に問題なのはイノシシで、食害では最も大きな
比率を占め、毎年20万頭以上捕獲されては
いるが、被害は拡大するばかり。
11月に入って狩猟が解禁されたが、卓抜した
能力を備えているイノシシは禁漁区に逃げ込む
ため、筋力の森を夕刻に散歩していると、出食
わすことも少なくない。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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