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2016年10月28日金曜日

年々増える破傷風菌による犠牲者

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
サンビタリア・スタービーニ



第1回ノーベル生理学・医学賞受賞が当然であった

日本が誇る北里柴三郎博士によって発見された破傷風

菌は、土中など空気のない所を好み、酸素がなければ

活発に増殖を続ける嫌気性細菌。

この破傷風菌が体内に入れば、恐ろしいほどの毒性を

備えた成分の「テタヌストキシン」を出す。

致死量は体重1Kg当りが、約1ng(ナノグラム)/kg、

10億分の1mgとされ、体重60Kgの人なら60ngとなる。

目にする埃より遥かに小さく、電子顕微鏡の世界だ。

破傷風菌は、私たちが生活し、移動する範囲のほぼ

どこにでもある土の中に普通に存在している。

従って、常に破傷風菌に接触していながら感染しない

のは、ほぼ全ての日本人は幼児期に破傷風ワクチンを、

接種しているからだ。

だが最近、破傷風で死亡する人数が2000年前後には

十数人だったのが、2010年以降は年々増加し続けて、

現在では100人に届きそうな勢いなのだ。

専門家は、この現象について破傷風ワクチンが効かない

スーパー破傷風菌が出現したのではなくて、ワクチンの

効果が失われてきているからだと説明している。

破傷風ワクチンの効果は、接種後30年を過ぎると

効果が薄れて行くので、50歳超の人に感染者が多い。

高齢者が破傷風菌で死亡するケースが多いのは、

アウトドアや山登り、田舎暮らしなどを始める人が

増えているのが原因だと指摘。

致死率が70%にも達する死神、テタヌストキシンの

犠牲にならないために、再度ワクチンの接種をして

感染に備えることを強く勧めている。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし  

 健康と安心のメタボへの備えは?










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