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2020年6月16日火曜日

塩分摂取過多による腎臓機能の低下

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
参道の枝垂れ桜



腎臓は、体内の塩の成分であるナトリウムの

バランスをとり、血圧や水分調整も行っている。

塩分をとり過ぎると腎臓への負担も重くなる。

腎臓は、1日およそ1400リットルの水分を

1リットルに濃縮して尿を作る。

食塩が多過ぎると濃縮する時の負担が重くなる。

高血圧によって血管がダメージを受けていれば、

さらに腎機能は悪くなる。

こぶし大の腎臓には、小さなろ過装置とも

いえる糸球体が片方に約100万個備えている。

必要な成分を再吸収して、多過ぎるナトリウム

などを尿と一緒に排出することを繰り返す。

約100万個ある糸球体だが、加齢とともに数は

減少し、それに拍車をかけるのが食塩のとり

過ぎや高血圧なのだ。

60万個に減っても100万個分の仕事をするため、

当然、残った糸球体への負担は重くなる。

塩分過多で高血圧も伴うと[慢性腎臓病(CKD)]

リスクが高くなるが、早期段階ではCKDは

無症状なので気づかない。

健康診断で「タンパク尿」や「糸球体ろ過量

(GFR)」の異常値が出たならば、腎臓

内科を受診することが大切になる。

腎機能低下では、足のむくみが生じ易くなる。

普通の人でも重力で血液が足の方へたまって

夕方にはむくみ易いが、翌朝になっても

むくみが改善しないときには、心臓機能の

低下も相まっている可能性がある。

□慢性腎臓病(CKD)とは腎機能が低下した状態。

(1)タンパク尿と、(2)糸球体ろ過量(GFR)の

異常値が3カ月以上続くことが慢性腎臓病の

目安となる。

日本での患者数は約1330万人と推計。

早期段階では自覚症状がないが、進行すると、

むくみや貧血などの症状が現れ、腎不全のみ

ならず心不全のリスクも高くなる。

高血圧や糖尿病の人はCKD発症リスクが高い。

すでにCKDになっている場合は、高血圧や

糖尿病でCKDが悪化するので、より注意が必要。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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