芙 蓉
1924年(大正14年)7月に、朝鮮半島の中~南部
一帯は2度に亘り豪雨に見舞われて、大洪水に
見舞われて、大きな被害を出した。
当時は、日本の統治下あり、日本の気象
専門家が観測記録を残している。
記録に基づく専門家の説明では、7月に2つの
台風が前後して朝鮮半島に接近した。
7月8日に、台湾近海で確認された台風が北上
して、黄海まで達したが、高気圧に阻まれて
Uターンして衰弱。
この台風の影響で、7月5日から14日にかけて
半島の中部及び南部にかけて豪雨が降り続き、
総雨量は400mmを超えた。
当時としては、この雨量は半島では記録的な
雨量であり、治水対策が整っていないことも
あり、漢江や洛東江などの各地で諸河川が
氾濫する大洪水となった。
洪水が引き切らないうちに、次の台風が再び
やってきて、平壌やソウルがある半島中部では
前回を上回る600mmを超える豪雨が再発生。
このため、ソウル市内を流れる漢江では、
7月18日に最高水位が12mにも達し、市内の
低地など流域一帯は大洪水となった。
このため、漢江橋が流されるなどで、全土に
延びる鉄道網や道路網は各所で寸断された。
この台風の、済州島で観測された967hPaは
朝鮮半島で観測を開始してから20年間での
最低気圧となっている。
因みに、今回の台風8号(バービー)が済州島
西北西230Kmを通過した、8月26日18時の
気圧は950hPa、瞬間最大風速は60m/s。
1924年の大洪水の教訓から、ソウルを洪水から
守る目的で、日本の海外経済協力基金の
資金協力により 漢江水系の左支流の北漢江の
上流に陽江ダムが1986年に完成、更に南漢江
上流に忠州ダムが1986年に完成した。
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