ブラジルの赤道より少し南に下がった南大西
洋海岸にレンソイス・マラニャンセス国立
公園があるが、ここの広大な砂丘の丘の間に
雨季になると多くの湖が出現する。
地下水が湧き出して水たまりとなるのは理解
出来るが、魚やカエルも一緒に湧き出て来る。
乾季に、湖が干上がった時期には、地下に
存在する水溜りや流れの中で過ごすのだろう。
日本の山の中にぽつんとある池や湖にも
魚が棲息しているのが一般的だ。
この魚は、どこから、どのようにしてやって
来たのかが不思議だ。
世界で多くの研究者がこの解明に取り組んで
きたが、[魚の卵が鳥の足やくちばし、羽に
付着し、鳥によって遠方に運ばれるのでは
ないか」と想定されるが証拠はなかった。
ハンガリー生態学研究センターの研究チームは
植物の種子がマガモの糞として排泄され、
遠方に運ばれることは知られたことだが、
魚の卵にも同様の性質を備えていることが
実験で明らかとなった。
研究チームは、マガモ8羽にそれぞれコイと
ギベリオブナの卵500個を与えて、75%の
マガモの糞から合わせて18個の卵を検出した。
そのうち12個は生長可能な状態で見つかり、
さらにそのうちの3個が孵化に成功した。
マガモの消化器内で生き残った卵の割合は
0.2%と低いが、コイの産卵数は1回あたり
最大150万個にのぼり、1シーズンに数回、
産卵するため、産卵される卵は膨大な数に。
高い栄養価を備えて、水鳥が好んで食べる
卵は、遠くまで運ばれて排泄されるのだ。
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