身体の部分に対して、繰り返し刺激が与え
られると、身体が備えている免疫が働いて、
アレルギー反応を起すことを感作と呼ぶ。
皮膚上に付着したアレルギーの原因となる
アレルゲンが皮膚を通してアレルギー反応を
起こすことを経皮感作と呼ぶ。
皮膚が荒れていたり、湿った状態で長時間
特定のモノに触れ続けたりした場合には、
アレルギーが発症するする可能性が高まる。
成人の食物アレルギー患者の少なくない数が
経皮感作で発症しているとされる。
化粧品に触れる時間が長い美容師や手が
湿った状態で食材に触れる調理師などにも、
経皮感作食物アレルギーを起こす人がいる。
アレルゲンとなるものは、魚類やビールの
麦芽、白インゲンなどが挙げられるが、
どんなものでも、頻繁に手に触れていると
アレルギーになる可能性があるという。
天然ゴムの成分には、アレルゲンとなる成分を
備えた物質があるため、看護師や医師などの
医療従事者がなりやすいのが、ゴム手袋で
発症する「ラテックスアレルギー」がある。
天然ゴムの成分に毎日のように触れていると、
その部位にかゆみやじんましんなどの症状が
現れるが、更に、この患者が果物や野菜にも
反応することによる「ラテックス-フルーツ
症候群」になることもあるという。
この患者の3~5割は、栗やバナナ、アボカド、
キウイなどを食べてアレルギー症状が起こる。
手指などの荒れを防ぎ、手が濡れたままに
しないことや適宜ハンドクリーム使用も肝要。
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