中国政府は、5月31日に産児制限を緩和して
夫婦1組につき子供3人までをもうけることを
認める方針を発表した。
2016年には、1979年に導入された厳格な
一人っ子政策を緩和し、2人まで認める
2人っ子政策を導入した。
だが、2人っ子政策を導入しても、出産率は
上昇せず、2020年には新生児数が1200万人と
前年の1800万人から極度の落ち込みを記録。
一人の女性が、何人の子供を産むかを示す
合計特殊出生率は、長年1・6人台と偽装して
きたが、2020年に1・3であることを認めた。
研究者には、これでも大きすぎるとの指摘も。
急激な人口減少は、社会生活だけでなく、
国の将来、国力にも大きな影響を及ぼす。
慌てた党中央は、3人っ子を認めると発表。
だが、2人っ子で子供が増えないのに、3人に
したら子供の数が劇的に増えると考えている
指導者に冷めた見方が広がる。
しかし、党是のしがらみで、産児制限の撤廃
には踏み切れない。
若年層には、出産費用やこどもの教育費が重く
圧し掛かり、一人でも精一杯で、どうして
3人もの子供を育てられるのかと反発も。
国が運営する公立病院で出産する場合は、
妊娠期の検査や分娩時を含め、費用は国の
保険でカバーされるのが一般的。
だが、受け入れ施設数が限られており、多くは
民間施設での出産となる。
この場合は、10万元(約172万円)以上の料金を
請求される。
産後の母親や乳児の世話をするベビーシッター
(月嫂)を雇えば、月に25万円ほどもかかる。
上海や北京市では、高給取りの裕福な家庭で
ないと、子供にかかる教育費や習い事の負担に
耐えられないとされる。
最新の調査報告では、上海の高級住宅地区の
平均的な家庭では、誕生から中学校卒業(通常
15才)までに、子ども1人あたり約84万元
(約1444万円)を支出しているとされる。
低所得世帯層の年収5万元(約86万円)以下の
所帯でも、収入の70%以上を子どもに費やして
いるのが一般的な姿だとされるから、2人目の
子供をもうけること気にもなれないのは当然だ。
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