6月14日に、米CNNが中国広東省の台山原発で
起きた放射性物質漏れで周辺地域の放射線量が
高まっている恐れがあるとして、アメリカ
政府が調査していると報じた。
台山原発の建造と運転には仏の原子力企業
「フラマトム」が関与しているが、米政府に
協力を依頼したのは、中国政府がフラマトムが
直接に事故を公表することを抑え、隠蔽を
図っていたのが暴露されたようなものだ。
このCNNの報道を受けて、台山原発を運営する
中国広核集団は、安全性は保たれており、
事故は発生していないと即座に否定。
6月15日には、中国外務省の報道官は会見で、
「原発周辺の放射線量に異常は見られて
いない」と説明。
日本の原子炉工学の専門家は、「報道から
想像するに、炉心で燃料ペレットが核分裂
する際、燃料損傷が起きて想定を超える
希ガスが発生し、体積制御タンクから放出
されたのではないか」としている。
希ガスにはキセノン133やクリプトン85と
いった放射性物質が含まれており、この
希ガスが外気中に放出されると、当然ながら
周辺地域の空間線量が高る。
今報道に対して、世界中から、正確な透明性の
ある説明を求める批判や報道が噴出。
2020年10月ごろに発生したとされる燃料棒
破損事故と希ガス外気放出を、長期にわたり
隠蔽してきた仏中の両企業の対応への批判で
両国の原子力政策の在り方に問題が残る。
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