法律により、通常ディーゼル貨物車などには、
光化学スモッグや酸性雨の原因となる二酸化
窒素(NO2)を除去するために[窒素酸化物低減
装置(SCR)]の装着が義務付けられている。
この装置の稼働に不可欠なものが尿素水。
9月11日に、中国政府は、石炭不足と電力
不足が原因で、尿素などの原料資材の生産量の
減少のため、国内への安定供給に備える目的で
輸出検査を厳格化して、規制すると発表。
現実は、国内優先で輸出停止となった。
韓国は、この尿素の国内需要量の97%を
中国からの輸入に依存している。
この非常事態にも拘らず、韓国政府は中国
政府に頼めば何とかなる程度の供給要請を
するのみで放置し、10月に入りガソリン
スタンドで品不足が現実化して大騒ぎに。
8日になってやっと、品不足に対応する
タスクフォースチームを立ち上げる呑気さ。
国内紙が、供給を中国に泣願しても、今更
どうにもならないと諦めの報道。
COP26会議でも、韓国代表団が中国やインド
ネシアなどの国々に供給を泣願したと報じる。
韓国内には、ディーゼル乗用車が133万台、
貨物車が55万台など216万台が存在する。
尿素水が入手できなくなれば、このうち、
特に宅配や、長距離貨物トラックだけでなく、
消防車や救急車出動にも影響が及び、大きな
社会問題となる。
韓国政府は、8日からの週に豪州から尿素水
2万リットルの輸入が決まったと発表。
だが、専門家はこの量は大型トラック2千台が
1~3日運行で消費する量に過ぎないと一蹴。
また、政府は8日午前0時から尿素・尿素水で
暴利を得るための買い占めや売り惜しみを
禁止する告示を施行するなどこちらの方は早い。
国内在庫が1ヶ月程度とされており、年末に
かけては流通がマヒするだけでなく、資材
輸送が止まれば工場も止まる事態になる。
日常生活だけでなく、生産活動にも甚大な
影響が出る事態を目前に、政府は尿素確保に
備えて真剣に動けと、トラック業界の現場
からの突き上げも激しさを増している。
日本の半導体関連3品目の輸出規制の際は、
即日、文在寅が声を上げ、国を挙げて反日、
日本製品不買運動を開始したが、今回の
尿素などの輸出規制の影響は、国民生活に
直結する深刻な問題なのに、だんまりで、
叱られてすねている犬のような様子だ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
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