地球上には、約15億頭の牛が、主として肉牛や
乳牛として飼育されている。
牛1頭が、おならやゲップとして、1日に放出
するメタンガスの量は、160〜320リットル。
メタンは、二酸化炭素の28倍もの温室効果を
備えていることから、地球温暖化防止には
ウシ達の強力が欠かせないことになる。
経済協力開発機構(OECD)の予測では、食肉
生産量は2029年までに4000万トン増加すると
しているから、メタン排出量も大きく増加する。
最近の報告では、世界の畜産・酪農大手20社の
排出量は二酸化炭素(CO2)換算で9億3200万トン。
このうち4分の1以上は、ブラジルの世界的
食肉加工大手JBS社によるものとされる。
国連(UN)は、世界の温室効果ガス排出量の
14.5%は畜産に起因すると報告している。
メタンの発生源となる、ウシの第1胃には
1g当たり250億個という膨大な数の微生物が
存在し、植物性繊維を発酵分解している。
発酵の際には副産物として水素が発生する。
第1胃には、メタン細菌と呼ばれる微生物群が
存在し、これが水素をメタンに変換する。
畜産における、メタン削減の取り組みとして
バランスのとれた高品質の飼料を与えること、
特に、大きな効果が期待できるのは、餌に
海藻を加える方法。
最近の研究実験で、カギケノリに含まれる
[ブロモフォルム]というハロゲン化合物が
メタン細菌の働きを抑えることが発見された。
現実的には、この海藻だけに依存することは
出来ないので、より効果的で、身近なものが
ないかと、研究開発、探索がすすんでいる。
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