地球の温暖化は、人間の居住地域だけでなく
極寒の極致にも及んでいる。
南極のリュツォ・ホルム湾東岸の島に立地する
昭和基地では、夏の気温が平均でマイナス1度、
冬の気温が平均でマイナス20度、過去の観測の
最高気温は10・0℃(1977年1月21日)、
最低気温は−45・3℃(1982年9月4日)。
南極大陸の奥地の標高3233mの南極高原の
ドームCとよばれる氷床上にフランス・イタ
リアの共同観測基地コンコルディア基地がある。
この基地で2022年3月18日に、零下約11・5℃を
観測した。
60年以上観測を続けているフランス気象局は
この記録については[気象学史上、前代未聞]。
原因として、この季節としては稀な非常に
温暖な大気が海から南極高原に流入し、湿った
空気が暖気を閉じ込め、南極東部の気温が
急上昇した、異常な現象としている。
もし南極で異常な温暖が続いた場合、氷に
対する長期的、かつ重大な影響を懸念とする。
他方、北極圏では2021年7月25日にノルウェー領
スバルバル諸島で、史上最高気温の21・7℃を観測。
スバルバル諸島は、北極点から約1000Kmに位置。
北極圏での気温上昇は既に顕著であり、北極海の
海氷最小期にあたる2020年の9月10日の北極
海氷域面積は、約377万平方Kmと2012年に
次いで二番目に小さくなっている。
永久凍土の融解による影響も深刻で、世界規模の
大惨事に備えて、2008年から世界各地の種子を
保管しているスバルバル世界種子貯蔵庫に、
水が流れ込む事態が発生している。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
0 件のコメント:
コメントを投稿