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2022年5月1日日曜日

NASA 太陽探査機 コロナの内部に入る

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
エ ド ヒ ガ ン 桜



アメリカ航空宇宙局(NASA)が、2018年8月

12日に打ち上げた太陽探査機[パーカー・

ソーラー・プローブ]は、2021年4月に太陽の

上層大気であるコロナに初めて到達して、

5時間にわたってコロナの中に入った。

太陽には、地球のような固体表面がなく、

重力と磁力によって太陽と結合した物質から

なる超高温の大気に覆われている。

太陽から遠のくにつれて[太陽風]と呼ばれる

プラズマの流れになる。

この太陽大気と太陽風との境を[アルヴェン

境界面]といい、太陽表面から10~20太陽半径

(約700~1400万キロ)の間に在ると推定される。

[パーカー・ソーラー・プローブ]は、4月28日

9時33分(世界時)、8回目の接近観測で、

[アルヴェン境界面]を超えて、太陽表面から

18.8太陽半径(約1316万キロ)の地点に達した。

そして、約15太陽半径(約1050万キロ)まで

接近したところで、太陽表面の上に大きく

浮かび上がるコロナ特有の構造[疑似スト

リーマ]とも遭遇した。

[疑似ストリーマ]の内部は周囲の太陽大気

よりも穏やかで、磁場は整然としていた。

また、太陽風の磁場の方向が反転する[ソーラー

スイッチバック]の現象も観測した。

NASAの太陽探査機は、広角画像を白色光で

撮影できる広視野カメラ[WISPR]を搭載し、

太陽の構造などを観測した。

コロナ内部から、惑星の姿も撮影している。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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