手術によらず、皮下注射により2割以上の
体重の減少効果が得られる治療薬が開発された。
米製薬会社イーライリリーが開発した、肥満症
治療薬「チルゼパチド」で、週1回の皮下
注射で体重の減少を促すことができる。
「チルゼパチド」は、食後に血糖値を下げたり、
消化に関わる代謝プロセスを調整する作用を
持つ消化管ホルモン「インクレチン」のうち、
「GLP-1」(グルカゴン様ペプチド-1)と
「GIP」(グリコース依存性インスリン分泌
刺激ポリペプチド)を合成したもの。
2019年12月に行われた、第3相試験では
[チルゼパチド]15ミリグラムを投与された人の
体重は平均22.5%(24キロ)減少し、10ミリ
グラムで平均21.4%(22キロ)、5ミリグラムでは
平均16.0%(16キロ)減少した。
第3相試験で、平均20%以上の体重減少を もたらした初の治験薬だという。
また、安全性や忍容性は、肥満症治療薬として
承認されている[インクレチン]をベースとした
他の治療法と概ね同様であった。
専門医は、予備的データではあるものの、
減量手術と同等の体重減少を薬によって示した
ものだとし、糖尿病の改善や予防、長期的な
心血管系の改善など、他の代謝上の効果も
もたらす可能性があると評価している。
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