26年7月3日早朝、南シナ海で台風10号(メイ
サーク)が発生した。
中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は
18m/s、最大瞬間風速は25m/sで西進し、
海南島を通過した後、トンキン湾を北上。
6日に華南に達して熱帯低気圧に変わった。
特に、大きな台風ではなかったが、中国南部の
洪水に加え、竜巻に発生で大きな被害が出た。
広西チワン族自治区では、40の河川や水路の
堤防が決壊し、約5200haの農地に被害が出た。
被害範囲は、南部の広西・広東から中部の
湖北、さらに北西部の甘粛まで、中国の
ほぼ半分の地域に災害が及んだ。
中国南部は、山間地が多く、老朽化した
ダムが多く存在し、今回の豪雨では広西
チワン族自治区では、ダム決壊で発生した
土石流などで、6人が死亡し、少なくとも
13万人が避難した。
湖北省では、風速72mの猛烈な竜巻が発生し、
4855棟以上の住宅が被害を受けた。
数台の大型トラックが竜巻によって持ち上げ
られ、最大30m飛ばされたほか、住宅の12階
から男性が吸吸い出される事故も発生した。
中国は、ダムの数が世界最多で、約9万基の
ダムが存在し、その多くは老朽化して安全性が
問題化している。
更新や補強の必要性に迫られているが、
地方政府の財政は赤字状態で資金がなく、
補強に必要な莫大な投資をする余裕がない。
1950〜70年代に一気に造られた中小のダムは
既に老朽化が進み、ひび割れや基礎・盛土の
安定など構造安全性の問題が多く出ている。
1954〜2021年、中国で記録されたダム事故は
3000件超で、洪水による越流や構造欠陥が
主因とされている。
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