ドガ 舞台の踊り子 複製画 10号
梅雨の晴れ間に散歩に出て、わき道を通り抜けた時
にクチナシの花の香りが漂ってきました。
沈丁花の花も香りが高いですが、香りとしてはこの
クチナシの方が爽やかな香りで、うっとおしい梅雨の
雰囲気を忘れさせてくれる素晴らしさを持っています。
連日の雨に打たれていて、花弁の先が黒く変色して
しまっているものや、萎んでいるものが半数以上
でしたが、残っている数弁が、まだ活き活きとして
香りを放っていました。
クチナシは日本では、元々山野に自生している木
らしいですが、今は、住宅の庭木や実を採るため
などの目的で栽培されているようです。
クチナシの名前は、実が固く閉じて口を開かない所
から来ているそうですが、純白の花に香しい香りを
備えたこの花に、もっと相応しい名前が付けられ
なかったのかと残念です。
学名では、「ジャスミンのような」という名前ですから
これに準じた名前があれば良かったでしょうにね。
和菓子の黄色い色は、古来、このクチナシの実から
染料として抽出したものを、使用しています。
純白の花には結びつかない鮮やかな黄色です。
また、解熱剤や消炎剤として漢方薬としても利用され
ていますから、我々の生活にとって貴重な花木です。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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