住宅の粗い岩を積み上げた石垣の間に、コクチナシ
の木が植えられているところが多いです。
門から玄関までの通路の側とか、公園などの植え
込みなどにもよく見られます。
丁度今が花の時期で、近づくと香しい香りを楽しむ
ことが出来ます。
クチナシの木は背丈以上にも生長しますが、この
コクチナシは、せいぜい数十センチ程度の高さです。
子供の頃は、観察するには程よい高さなので、ツツジ
と並んで身近な植木でした。
香りを嗅ぎに鼻を近づけた時に、ギヨッとさせられる
のが、黄緑色の小指以上もの大きさの青虫です。
お尻の所に、一本、角を立てて、コクチンシの若葉を
食べています。
普段見かける青虫の中では、最大級で、しかも角を
立て、近づくと刺すぞ、とばかりに威嚇しています。
毒虫ではないのですが、角は、鳥などに襲われるの
備えたものなのでしょう。
青虫嫌いの人には見たくない容貌の虫です。
この虫の成虫が、オオスカシバです。
三角形の形で、ずんぐりした胴体に、透明の羽根を
持ち、ブーンと羽根を震わせながら静止して密を
吸っているかと思うと直線的に飛び去ります。
今風に言えば、三角翼のステスル爆撃機でしょうか。
これを両手で包むように捉えて、水面に叩きつける
ように離すと水上を滑空するようにして飛び去るので
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