エッフェル塔のある通り 油絵 10号
街の中の厄介者のカラスは、ほとんどがハシブトガラス
だろうと思います。
ゴミを漁っている時には、少々追っても、相手が女子供
であれば、逃げようともしません。
男の場合でも、危害を加えられないと判っている時は
せいぜい2~3mほど塀の上を移動するか、近くの
屋根に上がって、立ち去るのを見届けています。
物を投げつける仕草や傘などで鉄砲を打つような
構えをすると狙われていることを嫌って飛立ちますが
声や手を打って音を出す程度では動じない豪胆さです。
郊外や田舎で見かけるカラスにはハシボソガラスが多く
神経質で、人が近づくと直ぐに飛立つ用心深さです。
絵に描かれることの少ない鳥ですが、描かれている
場合の姿は、ハシボソガラスが一般的なようです。
ハシブトガラスに比べて、嘴だけでなく、姿全体も、少し
ほっそりとしたスマートさを感じさせるからでしょう。
晨鳥社を主宰した山口華楊の絵画展の案内があり
ましたが、描かれているカラスを良く見ると、やはり
ハシボソガラスでした。
ハシボソカラスは、ユーラシア大陸に、広く生息して
いますが、ハシブトガラスは中国から東南アジアに
だけ分布しているようです。
「七つの子」や「夕焼け小焼け」に歌われているのは
無遠慮な騒がしさを備えているハシブトガラスでは
なくて、情景や雰囲気から山里を縄張りとしている
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