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2008年8月28日木曜日

ツクツクボウシの声

モネ  ひまわり   油絵 10号


お盆も過ぎて、夕方には少しは涼しくなるだろうと思い

時間を見計らって散歩に出ました。

良く行くお堂のある森の奥まで足を運びました。

焼け付くような街の中から外れて、森に入ると気分的

にもほっとしますが、何より、時折森の木々をぬって

吹いてくる風の爽やかさに癒されます。

ここまで来れば、騒がしいクマゼミの雑音にも開放され

て、耳には静けさが戻ってきます。

お盆前までは、ヒグラシゼミの声が聞こえてきたの

ですが、今では役者が替わって、ツクツクボウシの

世界です。

セミたちの何処に時節を知るセンサーが備えられて

いるのかは判りませんが、一週間ほど前までは、あち

こちで聞かれた夕暮れの奏者の音色が聞くことができず

少し、がっかりしました。

替わって、忙しく鳴き声を張り上げてツクツクボウシが

声色を競っています。

以前は、もう少し場所毎やグループごとに、まとまって

鳴いていたように思うのですが、今年のセミたちは

てんでばらばらに、騒いでいるようしか聞こえない

統制のない鳴き方です。

これでは、得られるべき伴侶もとまどい、うろたえる

ばかりでしょう。

ハルゼミの統制の取れた大合奏が思い出されました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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