京都の町の夏は、ことのほか暑いので有名です。
今年も、連日35度以上の最高気温を記録する日が
続きました。
暑いといわれる大阪よりも、常に2~3度は高いようで
関西では、照り焼きの名所になってしまっています。
この暑さに備えた日常の行事が、簾であり、夕方の
打ち水でした。
中天からの陽射しが西日に変わる頃になると、各家が
通りや路地に打ち水をして涼しさを味わいます。
やがて、日が暮れると、三方を取り囲んだ山の峰々から
吹き下りてくる涼風が、京の街に明日の元気を与えて
くれるのです。
今年は、不幸な事件で秋葉原の街の名が注目を浴び
ましたが、もう一つ名前を知らしめたのが、「うち水っ娘
大集合」の行事だったでしょう。
街に仕事場を持つ人や住んでいる人たちが中心に
なって、街中に揃いの打ち水用具を持って、打ち水を
するものでした。
なぜ、その程度のことに人集めまでして、と訝る地元の
人も多かったようですが、若い人(娘)の勢いに負けてか
最後には、神田明神さんも一役買うことになる程の
大きなイベントになってしまった?そうです。
神田明神の神さんも時ならぬ、大勢のメイドさんの訪問
にうろたえたことでしょう。
古都の文化が、新しい街で、新しい枝を出したようです。
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