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2008年8月29日金曜日

打ち水も集団行事に

ドガ 舞台の踊り子  油絵  10号



京都の町の夏は、ことのほか暑いので有名です。

今年も、連日35度以上の最高気温を記録する日が

続きました。

暑いといわれる大阪よりも、常に2~3度は高いようで

関西では、照り焼きの名所になってしまっています。

この暑さに備えた日常の行事が、簾であり、夕方の

打ち水でした。

中天からの陽射しが西日に変わる頃になると、各家が

通りや路地に打ち水をして涼しさを味わいます。

やがて、日が暮れると、三方を取り囲んだ山の峰々から

吹き下りてくる涼風が、京の街に明日の元気を与えて

くれるのです。

今年は、不幸な事件で秋葉原の街の名が注目を浴び

ましたが、もう一つ名前を知らしめたのが、「うち水っ娘

大集合」の行事だったでしょう。

街に仕事場を持つ人や住んでいる人たちが中心に

なって、街中に揃いの打ち水用具を持って、打ち水を

するものでした。

なぜ、その程度のことに人集めまでして、と訝る地元の

人も多かったようですが、若い人(娘)の勢いに負けてか

最後には、神田明神さんも一役買うことになる程の

大きなイベントになってしまった?そうです。

神田明神の神さんも時ならぬ、大勢のメイドさんの訪問

にうろたえたことでしょう。

古都の文化が、新しい街で、新しい枝を出したようです。

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