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2008年8月1日金曜日

水辺の鳥 ケリ

絵画  東尋坊  油絵  10号

春、桜の咲く頃に川の流れ近くに、コチドリに混じって

この、ケリに出会ったのが最初でした。

チドリの仲間ではあるようですが、一回り大きく、チドリは

常に忙しく動き回るのに比べて、ケリは時折観察する

人の方を向いて、にらむように見つめる格好が印象的 な

鳥でした。

元々は渡り鳥であったようですが、4月のこの頃に

見かけるのは、留鳥として日本で冬を越していたのかも

知れません。

田起こしの始まる頃に、つがいらしい2羽のうちの1羽

が田の土の盛り上がった高いところに立って周囲を

見回しています。

脚が長くて、チドリの仲間らしく、スマートな姿が印象的。

私の姿を見て、危険を感じたのか、ケケッと甲高い鳴き

声を出すと、近くの1羽が飛び立ち、警戒の声を出した

方は、数メートル離れた場所に移動して、やはり私を

警戒してにらんでいます。

この頃はまだ、巣作りに備えた準備の期間らしく、あち

こちを移動しているようでした。

田植えが終わった頃のこと、田に隣接した畑の中で動く

ものを見つけて、良く見るとケリのようでした。

向うも人の気配を察して、ケリという名前の由来なの

でしょうか、ケリケリッ?と甲高い、少し長い警戒の声を

出して上空に飛立ちました。

多分、その近くで子育てをしているのでしょう。

余り深入りしないで、知らぬ振りをして側を離れました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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