クリムト 接 吻 複製画 10号
里は実りの秋、山にはドングリが。
それでも開発で山が消えて、荒れた里山にはドングリが
少なく、イノシシたちは山里へ下りてきます。
一度覚えた味は忘れられず、田畑を荒らします。
時には稲穂までもがイノシシたちの餌となってしまいます。
11月に入って、イノシシ猟が解禁となりましたが、毎年
捕獲頭数は増えている傾向にありますが、被害の方は
それ以上に増加しているようです。
人々が山野を開拓して侵食して行った古代では、イノシシ
やシカたちは人間に圧迫され続けてきました。
銃の無い古代では人々は山から出てきて田畑を荒らす
獣たちの侵入に備えて石積みのシシガキや木の柵を
巡らして防御をしました。
現在は逆に、住処を追われ、追いやられていた獣たちが
生活圏を広げ、食べ物を得ようと里へやってきます。
かって人が住んでいた村が放棄され、以前より人の住む
近くまでやって来ることが出来るようになったのです。
シカやサルは野菜や果物を求めて里へ出て来て荒らし
野菜類だけでなく、ミミズを探すイノシシは、芝生や田畑
などを所かまわず掘り返します。
昼間には人々で賑わう公園や遊歩道も、夜になれば
獣たちの生活の世界に変わります。
夜に公園で出会ったイノシシは未だ子供だったのでしょう
目の先で2頭がじゃれあって、追いかけっこをして
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