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2008年12月4日木曜日

ナンキンハゼの実

ゴッホ  野菜畑  複製画 10号



秋の紅葉の季節になると、最も早く目に付くのが外来種

のナンキンハゼの木です。

赤紫から紅紫系の色が濃くて、この紅葉が好まれる

ようですが、やはりナンキンハゼの後を追って色付い

てくるモミジの前座と言うところでしょう。

でも、このナンキンハゼの毒々しいまでの濃い色合い

には、どうしても馴染めません。

しかし、紅葉した葉が散った後に、実が3粒づつ枝先に

残り、木枯らしの吹く乾いた冬空の下で星を散らした

ように白く光っているところなどは、美しいなと思います。

ハゼノキと同じように、種子には蝋の成分があって、

ロウソクなどの材料とされてきたようです。

ムクドリなどが好みを好んで食べ、種をばらまく役割を

果たしています。

先日、紅葉が始まったばかりの木の茂みの中で、動く

ものがあるので観察をしていると1羽のカラスがナンキン

ハゼの実をしきりについばんでいました。

カラスもこのような1cmにも満たない小さな実を食べる

のろ初めて知りました。

やはり含まれている脂分が美味しいのでしょう。

奈良公園にもナンキンハゼの木が多くありますが、

昭和の初めに、紅葉を楽しむために植樹されたそうです。

ナンキンハゼの葉には、シカが好まない成分を備え

居るため似、6~70年の間に、大変な勢いで増え続け

ていて、今では、ブッシュのように繁殖して、他の木を

駆逐するだけでなく、春日山原始林も侵食していて

行く先が懸念されている厄介者です。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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