モネ 「印象 日の出」 複製画 10号
山陽路の車窓を流れてゆく山々は、秋一色の姿でした。
一つ一つの山や谷筋が、それぞれに異なる錦を織成す
姿で次々の現れては過ぎてゆくパノラマショウを観て
いるようなすばらしさでした。
改めて錦秋の秋の意味を思い知らされました。
最近は各地にモミジの名所があって、テレビでも紹介
されていて、赤色や黄色が主体になっている「紅葉」が
対象になっています。
紅い色の鮮やかさを競うことが中心になっています。
モミジの名所になっている所の多くは、山野に自生して
いたヤマモミジなどを移植して育てている所が多く、
人工の美しさともいえます。
しかし古来の日本では、錦織成すと呼ばれいるのは
紅葉ではなくて「黄葉」であったでしょう。
写真家で深山を逍遥して秋を求める対象は、「黄葉」の
世界であって錦織りのパノラマです。
車窓から見る錦は、幾らかの紅い色が混ざってはいても、
主体は黄色からベイジュ系の色であって、朝の陽射しを
いました。
クヌギやナラなどの黄葉する木々に混じって、所々に
常緑樹の緑が点で入っていると一段と美しさが増します。
「紅葉」を楽しむのは、どちらかと言えば都会的な楽しみ
方であり。「黄葉」のそれは自然派の楽しみとでも
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