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2008年12月18日木曜日

砂上の楼閣

朝日の富士山  油絵  10号



30年前には、まだ砂漠地帯であったところに、世界一の

高さになるビルが来年完成します。

尖塔の先までの高さが818メートル、162階建ての

超超高層ビルです。

また、椰子の葉をかたどった形状に、海を埋め立てて

そこに高級別荘地を造り、世界の富豪を相手に売り出し

ています。

アラブの王様の国、アラブ首長国連邦のドバイです。

天上知らずに高騰し続けた原油価格のお蔭で、産油国から

有り余るお金が集まって来て、砂漠の中に別天地が

出現しているのです。

世界の金融センターに名乗りをあげたドバイへは、余った

お金が集中し、また、世界のトップクラスの贅沢さを備え

ホテルや別荘地、リゾート施設へと、世界中から富豪が

集まってくる国に様変わりしました。

しかし、今回の金融危機のあおりを受けて、投資されて

いたお金が急速に出て行った結果、不動産の価格が

暴落しています。

格式市場では、世界一の値下がり率を記録していて

新興の別天地は、悪夢の別世界へと姿を変えています。

一泊が6万円もすると言われた高級ホテルも、お客が

来ないので、一泊が5千円以下という広告を出して

お客を集めているとの話まで伝わってきています。

ドバイでの原油価格も1バレルが$40以下と1/3以下に

下がってしまい、今、砂漠に出現した別天地がもろくも

崩れ始めています。

再び夢の世界に戻るのには、これからどれぐらいの

時間が必要なのでしょうか。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





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