朝日の富士山 油絵 10号
30年前には、まだ砂漠地帯であったところに、世界一の
高さになるビルが来年完成します。
尖塔の先までの高さが818メートル、162階建ての
超超高層ビルです。
また、椰子の葉をかたどった形状に、海を埋め立てて
そこに高級別荘地を造り、世界の富豪を相手に売り出し
ています。
アラブの王様の国、アラブ首長国連邦のドバイです。
天上知らずに高騰し続けた原油価格のお蔭で、産油国から
有り余るお金が集まって来て、砂漠の中に別天地が
出現しているのです。
世界の金融センターに名乗りをあげたドバイへは、余った
お金が集中し、また、世界のトップクラスの贅沢さを備えた
ホテルや別荘地、リゾート施設へと、世界中から富豪が
集まってくる国に様変わりしました。
しかし、今回の金融危機のあおりを受けて、投資されて
いたお金が急速に出て行った結果、不動産の価格が
暴落しています。
格式市場では、世界一の値下がり率を記録していて
新興の別天地は、悪夢の別世界へと姿を変えています。
一泊が6万円もすると言われた高級ホテルも、お客が
来ないので、一泊が5千円以下という広告を出して
お客を集めているとの話まで伝わってきています。
ドバイでの原油価格も1バレルが$40以下と1/3以下に
下がってしまい、今、砂漠に出現した別天地がもろくも
崩れ始めています。
再び夢の世界に戻るのには、これからどれぐらいの
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