秋を彩る菊花展では、普段は見ることの出来ない
珍しい菊が出品されています。
それでも出品者が競うのは大輪の菊の花が中心です。
大きいものでは直径が20cmぐらいもあるものが
豪快に咲いていて、圧倒されてしまいます。
中には懸崖に仕立てて、滝のように、或いは着物の
袖を思わせるような艶やかなものもあり、それぞれ
出品者のこの日に備えた苦労の積み重ねが感じ取れ
る労作が溢れています。
大輪の花を見ると花弁が内側に盛り上がって球状に
なっているために、どこに花の芯があるのか判らなく
なっています。
このような大輪の球状の聞くが生み出される前の形に
美濃菊と呼ばれる江戸時代から伝わる種類があります。
各藩が競って育てて改良を加えてきた種類らしく、花弁
外へ張り出して、舟の帆のようにせり上がって円状に
花芯を囲んでいます。
15cmほどはある大輪で、帆立状の花弁が取り囲んで
独特の美しさを演出しています。
美濃地方で盛んであったので美濃菊と呼ばれていて
優雅さを備えた古典菊として今でも根強い人気をもって
いて、愛好家による保存会が組織されているそうです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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