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2009年2月3日火曜日

蝋梅の花

子供達の四重奏  油絵  10号




北風が電線を鳴らし、木の葉や砂埃を吹き上げて通りを

吹き抜けて行く中を、冷たさに備えて、コートの襟を立て、

マフラーで耳を覆ってうつむきに歩いて行き交う人々。

通りに面したお寺の塀の上に出ている蝋梅の枝には

ちらほらと花が開いている様子が見えています。

続いている寒い天気から、暖かい日に変われば、一気に

花が開いて、芳しい薫りで道行く人を楽しませてくれる

ことでしょう。

蝋梅が満開になっている場面の動画を見ましたが、冬日

の下で、のどかに蝋梅の香りを楽しむ人たちの幸せに

羨ましさを覚えました。

梅の字があるので、ウメの仲間と誤解してしまいますが、

ウメとは別の種属で、唐の時代に日本に伝わりました。

水戸や大阪城の梅林の中にも、幾つか植えられていて

ちらほらと咲き始めた早い時期には、この蝋梅に人気が

集まっています。

満開のときに木の下に行けば、香りの強さに圧倒されて

しまいますが、一枝を部屋の中などに挿しておくと、丁度

程よく薫りを楽しめてうれしいものです。

盆栽仕立ての紅梅も香りが可なりきついですが、蝋梅と

一箇所に置いた時には、二つの強い香りが混ざり合って

とんでもないことになってしまった覚えがあります。

やはり、花の香りは競わせずに、一つずつ楽しむもの

なのですね。



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