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2009年2月23日月曜日

ツグミの鳴き声

ピカソ 玉葱と書物のある静物  油絵 10号



通りかかった住宅の塀にかぶさった庭木の茂みに隠れる

ようにして、1羽のツグミが塀の上に居るのに出会いました。

2mも離れていない距離で、相手を確かめるかのように

こちらを見つめています。

しばしば散歩で行く公園や広場では、ピョンピョンと跳ね

ながら餌を探しているツグミを見かけます。

散歩で通り抜ける100m余りの芝生の広場の真ん中に

立って、ツグミの姿をさがすと少ない時でも3~4羽の

姿が確認できます。

先日の夕暮れ近い時間に数えた時は、7羽もの姿を

見つける事ができました。

シベリアなどからやって来るときは集団になって飛来し

日本に着けば、餌のありそうな畑や広場の芝生などの

ある場所を生活圏にして過ごすようですが、中には

一匹狼のように、住宅地を巡っているのも居ます。

人懐っこくて、目を会わさないように無視して近づけば

時には2mほどまで近づける大胆さを備えています。

こんな時は、跳ねるのではなくて飛立って少し先で背筋を

伸ばして首を上げて、何者だと言いたげに、見つめる姿に

愛嬌があって憎めない鳥です。

時には、カッカッとかケッケッと聞こえる警戒の声を上げ

たりします。

昨日は、キュルキュルと聞こえる声を出して近くの木へ

飛立ちましたが、めったに鳴き声を聞くことのできない

無口な鳥で、このために「口をつぐむ」鳥とされて、ここから

ツグミと名がついたと言われています。

ばらばらになって無口で過ごす鳥も、晩春に出会った時は

20羽以上も集まっていて、鳴き声を聞けました。

故郷の北国へ帰る直前のことでした。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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