ゴッホ アイリス 油絵 10号
材料に拘らなければ、手軽に作り置きもできて、ボリューム
感も在って楽しめる料理におでんがあります。
関西では、昔は「関東煮(かんとだき)」と呼んでいましたが
今は関東煮ののぼりや旗を備えた屋台も見かけなく
なってしまいました。
今のおでんは、関西の一般料理風の薄味で煮込んだのが
主流なっていますが、厳密にいえば関東煮は濃い味付けを
指して区別されているようです。
オヤツ代わりにおでんを買って食べている子供の姿を
見かけることもなくなりましたが、竹串に指したタマゴは
ご馳走でした。
室町時代に起源を持つそうですが、数少ない歴史のある
伝統料理と言えそうです。
当初は、竹串に刺して煮込んだものを田楽と呼んでいたのが
でん(田)に丁寧言葉の「お」をつけてオデンとなったと
されています。
突き通して刺すことを田楽刺しといいますが、この料理の
形から出ているのでしょう。
また、突き刺すのを田楽と言うのは、古くは奈良時代に
中国から伝わった散楽から派生した田楽の所作に由来
しているようです。
室町時代に、一時非常に盛んになった田楽は、田植えの
時に田楽座の人たちが、田の神への奉納の田楽踊をして、
早乙女たちを囃したてる所作の中に、竹馬状の棒(竹など)
を田に突き立てて曲芸をする高足から来ています。
おでんは色々な伝承を持ち、歴史のある伝統料理ですね。
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