ゴッホ ユリのある静物 油絵 10号
国道沿いの地域のスーパーマーケットで地産地消と
看板に大書されているのを見かけました。
以来、この地産地消という言葉を意識するようになり、
気を付けていると、近くのスーパーなどでもPRの文章や
チラシなどでもよく使われています。
単純にこの言葉を解釈して、この地域で生産されたもの、
主として野菜類を、美味しく食べられる新鮮なうちに提供
していますよ、或いは、この地域の野菜類を重点的に
仕入れをして提供して、地域起こしに協力している企業
ですよ、というように理解しています。
しかし、元はと言えば単純に、新鮮さや地域起こしの要素
も備えてはいるようですが、20年余り前に生まれた
地産地消の言葉は、もっと日常的な生活の改善運動に
由来するようです。
農林水産省の生活改善の担当部署が計画した東北地方
での食生活改善・向上の対策事業が言葉の始まりでした。
塩分の多いみそ汁や漬物に偏重する食生活を、多様な
野菜類を摂取するように地域内の農産物の多様化を
図り、健康の改善を目指すと共に、減反政策にもプラスに
なることを盛り込んだ大きな目標を備えた計画でした。
米作一本やりの農業生産から、多様な地域の特産物を
生み出して収入の安定化を図る農業生産の改革運動でも
あったのです。
先日は、いつの間にか消えてしまった、地域の伝統野菜が
復活されて、地産地消と書かれたコーナーに並んでいました。
また、チラシには、地産地消の波に乗って、注目の・・・ と。
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